Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

And Summer Club チャーケンくんインタビュー

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大学時代とは魔法のような季節である。あらゆる社会的責任から解放され、365日24時間全てが自分のものになる。目の前にある膨大な時間を自由に貪る事を許されたモラトリアム製造期だ。つまりは自分次第で4年間は金色にも鈍色にもなる。若者は皆そこで思い思いの時間を過ごすが、その殆どは若気の至りという言葉のもとで許される。大学生とはそういうものなのだ。
そこで得た沢山の経験や思い出を引きずりながら僕らは大人へと変わっていく。社会に出て、現実に打ちひしがれ、苦悩し、あの甘美な時間の事など少しずつ忘れていき、いつしか思い出は陽炎の向こう側で曖昧に形を変えていく。夏はただの季節に成り下がり、それ以上の意義を持たない気温が高いだけの数ヵ月になる。
社会人8年目の夏、僕は仕事を辞めた。理由の数なら両手の指で収まらないが、とにかく僕は自分の意思で所属を捨てた。
急に毎日が暇になってしまった、こんなのは大学時代以来のことだ。
折角の時間だ、働いていた8年の間に度々顔を出しては僕を嘲笑った大学時代の思い出に頭から飛び込んでみよう。小田急線を乗り継いで母校へと向かう。まるで古い友達に会いに行くかのように、不安と興奮が体を包む。
そこは記憶のそれと全く同じ姿形で目の前に現れた。やる気のない守衛と誰だか分からない緑色の銅像。水圧の弱い噴水に芝生で寝転びじゃれ合う数人の男子学生。
夏休み中で人気のない校舎に忍び込んでみる。セミがミンミン泣いていて、紫外線が皮膚をジリジリ焦がす午後の時間帯。普段は学生で溢れ喧騒を極める1号棟は静まり帰り、夏だというのにどこかひんやりした風が吹いている。僕は思い出を巡らせながらゆっくりと歩く。
遠くでかすかに音がする。吹奏楽部の練習だろうか。僕は引き寄せられるかのように音の鳴る方へ向かう。2号棟近くの部室棟、その一角にある一際小さな窓のある部屋。ドアにはカラフルなシールが無造作に貼られていて、更にその上からスプレーのようなもので「Heavy Hawaii Punk」と書かれている。音はここから聴こえているようだ。ドアの向こうからは信じられない音圧のノイズと、微かに聴こえる男女の話し声のような歌。メロディは美しく、人懐っこい。まるで仲の良い先輩ととりとめのない話をして過ごした夜のように、永遠を感じさせるポップソングであった。
どんな人間がこの音を鳴らしているのだろう。
意を決してドアを開けた瞬間、ピタリと音が止んだ。部室の中には誰もおらず、そこには楽器はおろかスピーカーさえ見当たらない。乱雑に置かれたいくつかのソファーとテーブルだけが僕を見て笑っていた。夢か幻かも分からない、確かなのは今日が暑い夏の日だってこと。

And Summer Club「Heavy Hawaii Punk」を聴いて、僕は自らの大学時代を思い出してしまった。
パンク、インディー、ガレージ、サーフ、彼らを巡る借り物の肩書きはこの際どうだっていい。
照れ隠しのように施された深いリヴァーブと、瑞々しくもラウドに鳴らされるバンドアンサンブルの隙間から聴こえる若き叫び声。And Summer Clubに宿る青春のあとさき。

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宜しくお願いします!
チャーケン:この度はありがとうございます!よろしくお願いします!
そもそもチャーケンという呼び名の由来は一体何なのでしょうか?
チャーケン:僕の本名はケンタロウっていうんですけど、友人からはけんちゃんって呼ばれてたのですが、次第にちゃんけん→ちゃーけん、になっていきました。アニメの「チャージマン研」が好きなの?ってよく聞かれるんですけど、僕はお茶犬の方が好きですね。
茶犬(チャーケン)という解釈をいたします!
チャーケン:そうですね!お茶犬のロボ人形を昔持っていて、そいつのベロから緑茶の匂いがしたのが今でも忘れられないですね。
チャーケンくんがAnd Summer Clubを結成した経緯を教えてください。
チャーケン:And Summer Clubは大学のサークルで結成しました。初めてそのサークルに行った時、ボカロのオタクみたいな人にシンセの弾き方を教わったのですが、あまりにもつまらなかったので高速で帰宅しました。それからサークルに行かなくなってしまったのですが、学年が1つ上だったvo.gtの角田くんと知り合ってからまたサークルに行くようになったんです。「前のボカロの人より音楽の話めっちゃできる!ワーイ!」って思いました。角田くんはAnd Summer Clubでギターを弾いてる斗紀世ちゃんと、既にAnd Summer Clubの前身バンドをやっていました。しばらくして、学祭か何かの時のライブでメンバーが抜ける事になり、僕がその後バンドに加入してAnd Summer Clubになりました。当時、斗紀世ちゃんがベース担当だったのですが、僕が加入したことによってギターにメタモルフォーゼしてもらいました。
なるほど、結果的にベスト采配ですね笑
チャーケン:当時、斗紀世ちゃんはギターをあまり弾いた事がなかったみたいなんですけど、いざ弾いてみると爆裂エレキングダムプレイで痺れました。個人的には田渕ひさ子とジョンフルシアンテがフュージョンしたかのようなギターをこれからも弾いてほしいですね~!
チャーケンくんは自分達の音楽に対しどのように自己評価していますか?
チャーケン:音的には自分の好みのものに変わっていってるかな、と思っております。前作(1st ep SuperDash)を作った時くらいから、高校生の時に聞いてたThe Hivesの「Barely Legal」やThe Viewの「Hats Off To The Buskers」等を思い出したかのように聴き直して、「自分がやるならコレだよなー!!」って感覚になっていました。曲はほとんど角田くんが作っていて、他の3人はそれをなぞってアレンジしていくことが多いのですが、角田くんが作ってきてくれる曲に自分の「コレコレー!」っていう感覚が不思議と一致する瞬間があって、大満足みかんでした。あと、まーくんがドラムで加入してくれたのもデカいです。フロアタムをボコボコにしばいたり、アホフィルを入れまくったりするドラマーが好きなので、まーくんのオフェンシブドラムもめちゃくちゃアガります。今回のアルバムのタイトルが「HEAVY HAWAII PUNK」っていうんですが、音楽的に僕らはヘビーでもハワイでもパンクでもないな、と思いました笑。だけどなんだかHEAVY HAWAII PUNKって言葉はしっくりくるというか、そこに向かっていきてえなあ、という気持ちです。
ガレージ感みたいなものがどんどん出てきてる印象です。最初のデモは所謂インディーっぽい音という認識でしたけど、どんどんガレージ感だったりパンク感がついてきて、良い感じにおかしくなっていったと思います笑
チャーケン:ジャンル問わずどんどんおかしくなっていきたいですね!笑
今回のアルバムを作るに当たり、ベーシストとしてチャーケンくんが特に意識したポイントはどんなところでしょうか?
チャーケン:今回は前回のSuperDash制作に比べると、かなり入念に準備しました。前回はオリャっと勢いに任せた1発録りだったので、今回はプリプロから音だったりギターリフだったりの確認がしっかりできました。メンバーそれぞれで出したい音のビジョンみたいなんがあったような気がしたので、試行錯誤みたいなのものはあまり無かったとおもいます。たぶん。僕はベース担当として、FIDLARのベーシストであるブランドンの右腕とThe Stone Rosesのマニの左腕が欲しい、とかしか考えてなかったですけど笑。レコーディングの時は少しファットな音にしたつもりです。好きな音はブリンブリンなベースの音なのですか、やり過ぎるとやはりバンドに合わないので。。。本当はFUZZが踏みたくて踏みたくてしょうがないのですが、角田くんに全拒否されています笑。
やはり角田くんの持つ全体のイメージがあって、みんながそこに近付ける形なのですね。
チャーケン:そうですね、それがベストだと思っております!
アルバムタイトルの由来について教えてください。

チャーケン:HEAVY HAWAII PUNKという言葉はTHE FULL TEENZの伊藤が考えたワードで、その語感をみんな気に入っていたんです。さっきも言ったのですがヘビーでもハワイでもパンクでもない僕らですがHEAVY HAWAII PUNKはしっくりきたんですね。僕自身も「HEAVY HAWAII PUNKってなに?笑」みたいな感じだったんですが、アルバムの曲が出揃って聴いてみたら、「こりゃあHEAVY HAWAII PUNKやないか?!」って気分になって笑 ハワイは行ったことないのでElvis PresleyのBlue HawaiiのサントラだったりALOHA GOT SOULのオムニバスやKONISHIKIの歌を聴いて想いを馳せています。
ありがとうございます。KONISHIKIからは質量的な意味でもヘビーハワイを感じます。今回、こんがりおんがくからリリースという情報を聞いて驚きました。こんがりおんがくからのリリースに至った経緯を教えてください。
チャーケン:こんがりおんがくの事はメンバーみんな勿論知っていて、僕は高校の時付き合ってたガールフレンドからneco眠るを教えてもらって、よく近くのモールで山盛りのポテトを食いながら聴いてました。 経緯をざっくりと言うと、森さん(こんがりおんがく/neco眠る)が僕らのことを知ってくれてて、ライブを観に来てもらったことが最初の出会いでした。その後、角田くんが働いてるバーで飲んだりライブも誘ってもらったりしてよく遊ばしてもらうようになって。僕は大阪の面白いレーベルから出せたらええなーと思うようになってて、打ち上げか打ち合わせかで森さんと飲んでる時に「アルバムリリースさせてください!」とお願いしたこと覚えてます。森さんも「相思相愛っしょ!」と引き受けていただけたので、本当に感無量でした。neco眠るを教えてくれた当時のガールフレンドは看護師になっていました。感謝。
看護師っていいですよね。エロいです。そもそもチャーケンくんが音楽にはまるきっかけになった、原体験はどんなものだったのですか?
チャーケン:ラジオがずっとかかってる家で育ちまして、FM802やFM COCOROなど関西のラジオをよく聴いてました。その延長でスペースシャワーTVやMTVを観始めて、BEAT CRUSADERSのヒダカさんやYSIGのサイトウさんに憧れるようになってました笑。それとは別に、中3か高1くらいの時に東京のthattaというバンドを観に行って、とてつもないデカい音でライブをしていて度肝を抜かれました。そのバンドがハシエンダとかファクトリーレコードとかマッドチェスターのことを教えてくれて、The Stone RosesやHappy Mondays、Primal Screamなどその辺りの音楽を聴いていました。そこからガレージロックリバイバルを聴き出してズブズブっと音楽にハマっていきました。音はデカければデカいほどいいと思っていました。大学に入ってから角田くんに教えてもらったり、そこから掘り出した音楽も自分にとって影響が大きいです。
チャーケンくんは友達のバンドも多いと思うのですが、特にシンパシーを感じるバンドはいらっしゃいますか?
チャーケン:やはり同世代でよく一緒にいるTHE FULL TEENZやSeussとかは感覚が近いですね。そろそろ帰りたない?とか、お腹空かへん?とかそういう感覚が笑。あとnever young beachの安倍くんですね。彼は普段はすごいお調子者というか、僕の実家の受話器に生ケツをこすりつけるような男ですが、そんなオチャメな一面もありつつ自分たちが音楽を楽しみずっと続けていくための努力は惜しまないというはっきりした一面も持ってる所がとても共感できます。
なるほど。それでは、And Summer Clubのチャーケンくんとして、理想のモデルケースとなるべきバンドはいますか?
チャーケン:ライブはこうでなくっちゃ!と毎回ハッとさせられるバンドはmanchester school≡1択です。あんなにもメンバーみなさんがかっこよくて、絵になるバンドはいないかなと!曲も本当に最高です。僕たちも精進あるのみです。あと、こんがりおんがくや難波ベアーズ周辺のバンドは昔からよく知っていたわけではないのですが、かっこよく面白い人たちがたくさんいて、すごく惹かれるものがあります。自分たちもそういうふうになれたらなあと思っている所存です。 あとシャムキャッツやHomecomingsのような、PAさんやレーベルの人たちと一緒に作品やライブを作り上げていくのもチーム感があっていいなあと思います。]
9月には東京でレコ発も開催されますが、メンツを選んだ基準について教えてください。
チャーケン:あまり基準みたいなものはなくて、「この人たちと一緒にやりたい!やらないかんでしょ!」という気持ちが結実しました。バイキングで餃子、カレー、ピザ、寿司を立て続けに食ってるみたいなイベントになればいいなと思ってます。
個人的には、王舟さんの登場に驚きましたね。car10も王舟さんも繋げる感じが、And Summer Clubの立ち位置を象徴してますね。さて、最近はアジカン後藤さんがフックアップする等、確実に注目が高まっているAnd Summer Clubです。今後の活動の展望を教えてください!
チャーケン:とにかく長く続けれていけたらいいなと思います。メンバーの結婚式とかでライブしたいですね!僕のチョップでウエディングケーキ真っ二つにしたいです!音楽的には今の感じも楽しみつつ、最近自分のルーツではなかった音楽にときめきまくってるので、そういうものもこれからバンドに活かしていければいいなと思います。最後にお世話になってる人たちが山ほどいるのでその人たちに「ええやん?」って言ってもらえるような活動をブリバリしていきます!

 

アルバム出てるよ~

And Summer Club
1st full ALBUM 「HEAVY HAWAII PUNK」

2016.07.06 Release
価格 : ¥1852+税
品番 : DQC-1528/KONG-013
レーベル : こんがりおんがく

[収録曲]
01. God Beach
02. Into the White
03. Spring Flowers
04. Weekend
05. Candy Talking
06. Goodbye Witches
07. Surfer Girl
08. Forever Ghost
09. Wasted Time
10. Go Go
11. Always
12. Out of Blue

Cover Art by 2yang
Recording/Mix by 森雄大(neco眠る)

 

レコ発あるよ~

■2016年8月27日@大阪,SOCORE FACTORY
「And Summer Club “HEAVY HAWAII PUNK” RELEASE PARTY in OSAKA」
OPEN18:00/START18:30
¥2000+1DRINK
▼LIVE
THE SLEEPING AIDES & RAZORBLADES
manchester school≡
neco眠る
And Summer Club
▼DJ
石井モタコ(オシリペンペンズ)
and more…
▼プレイガイド 7/2(土)一般発売
チケットぴあ(P :302-810 )
ローソンチケット(L :52472 )
e+(先着先行 6/28 12:00-6/30 )
■2016年9月4日@東京,下北沢THREE
「And Summer Club “HEAVY HAWAII PUNK” RELEASE PARTY in TOKYO」
OPEN18:30/START19:00
¥2000+1DRINK
▼LIVE
王舟
car10
seuss
And Summer Club
and more…

JIV 相馬くんインタビュー

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セバ道という武道がある。
古くは、12世紀以降の武家社会の中で生まれた武芸十八般と呼ばれた武士の技芸で武芸が成立し、戦国時代から江戸時代にかけて誕生した柔術のひとつがセバ道である。それは柔術として極めて優れた技法を持ち合わせ、ベイクセール複式呼吸と呼ばれる独特の呼吸法を併用する事により、子供からお年寄りまで体に負担なく嗜むことが可能となる素晴らしい柔術であったのだ。幕末頃の江戸では男達の5人にひとりはセバ道を嗜んでいたとする記録が随筆「台無草子供」に残されている。
しかしながら、明治初期に多くの柔術家が藩指南役の立場を失ったため、セバ道を継承する者は徐々に減っていった。セバ道は過去の遺物とされ、代わりに台頭した柔道や剣道が広まっていったのである。それは時代の選択であった。
時は過ぎ2014年の某日。13代目師範であり、現存する唯一の師範代としてセバ道を世に伝え広めていた流鵜・婆老。早稲田のくたびれた稽古場で僅か3人だけとなった弟子を前に、彼はこう言い放った。
「お前らさ、稽古はいいからバンド組め!!」
どうやら流鵜は道場の近くに存在するいかがわしいライブハウスに入り浸っており、柔術よりもうるさい音楽にハマってしまったらしい。
突然のバンド宣言に恐れおののいた弟子の3人組は、仕方なく胴着を脱いでSUB POPのTシャツを羽織り、帯の代わりにギターストラップを巻いたのだ。バンドの名はJIVである。理由は無い。セバ道の教えを胸に抱いた新時代のオルタナティブバンドと化したJIVは東京のライブハウスでの活動を展開、パンクシーンを中心に好評を集める。そして遂に2016年、東京のインディーレーベル I HATE SMOKE TAPESからカセットシングルをリリースするに至ったのだ。
収められた5つのパンクソングからは、やはり過去と未来が同時に聴こえてくる。オルタナティブ、ポップパンク、パワーポップ、ガレージ、シューゲイズ。新旧のいわゆる「うるさい音楽」のみから抽出した歪なノイズ・闇雲なスピード・スウィートなメロディは海の向こうで鳴らされた現行のそれを遥かに上回る熱量で、聴き手の耳を真っ赤に染めてしまう。昨年Miles apartより発表されたデビューカセットから一切ぶれる事なく、ひたすらストイックなライブサーキットのみで磨かれた眩い新曲群のキラー具合に、君は必ず舌を巻いてしまうだろう。そんなJIVの中心に横たわる「セバ道」の教え、とにかくカッコ良くやってやれって話である。
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ニューカセットテープの発売おめでとうございます!毎日聴いてるんですが、完全にズルムケ状態になってますね。ここ1年で何があったのかと思いました! まず、昨年のデビュー作となったMiles apartからのカセットテープの手応えや反響について聞かせてください。
相馬(以下 相):ありがとうございます!まず、僕らのことをいいって言ってくれる人がいたことが単純に嬉しかったですね。あとはMiles apartから出したという事で、それまで僕らほとんどライブをした事がなかったのですが、いい感じのイベントとかにも呼んでもらえるようになりました。
個人的には、インディー界隈よりもパンクの企画でJIVの名前をよく見るようになった気がしました!Miles apartのカタログの中でもJIVは異色でしたね。
相:確かにそうかもしれません笑 カセットを出した後くらいに、東京でイベンターをやっているヒロさん(DANCE MY DUNCE、break a school、MATSURI)からDANCE MY DUNCEというI hate smokeの大澤さんも関わってる企画に誘われまして、そこで知り合いが増えるようになり、パンク界隈の人達に良くしてもらえるようになりました。あとは、新宿MARZの店長である星原さんにもよくライブに誘っていただいて、良くしてもらってます!
あ、MARZのイベントにも出てましたね。星原さんのインタビューにJIVの名前が出たりとか。
新作に入ってる曲が常軌を逸してパンキッシュなのは、やはりここ1年でのパンク界隈からの影響が強いんでしょうか?
相:普段聞いている音楽も顕著にパンク寄りになったりはしてませんし、あんまり自分では意識しないのですが、もしかしたら演奏とか音作りが無意識のうちに影響されてるのかもしれないですね。
音のレンジが広がったというよりは、従来のガレージパンクに様々な要素を混ぜるって行為をひたすら突き詰めたら新作の曲に至ったようなイメージです。先日新曲が公開されて、ツイッターのTLも大騒ぎでした。
相:そう言ってもらえるとすごい嬉しいです!
あの曲(everything falls apart)、僕は割とかっこいいと思っていたんですが、ライブではあんま反応良くなかったので、いいなって思ってくれる人がいたのは嬉しかったです笑
僕はもう開始20秒くらいでやられました!笑 凄く真っ当に進化されてますね。
去年はDMDに4回ほど出る等、精力的に活動されました。印象的なライブはありましたか?また、自身の作曲に対する変化みたいなものは感じますか?
相:いっぱいあるんですけど、強いて挙げるならand summer clubに大阪呼んでもらった時とか、KiliKiliVillaのレコ発とかですかね。両方とも人がいっぱいいて楽しかったです!ライブの良し悪しはわからないですけど笑
作曲に対する変化かどうかはわからないんですが、最近はギャングコーラスがある曲はできるだけ作らないよう心がけようとしてるかもしれません。音楽的には超好きなんですけど、ぼくらがそういうのやってもかっこよくないことに気がついたので。まあ、今回のカセットにもギャングコーラスは入っているから説得力はないんですが笑
僕はJIVのコーラスワーク好きですよ。ギャングコーラスも、フーフー言う裏声コーラスも。相馬くんのメロディが一段と映える気がして。
話は変わりますが、今回の新作がI HATE SMOKE TAPESからリリースされるようになった経緯を教えてください。
相:デビューカセットが売り切れたあと、ライブはしていたのですが音源制作には着手しておらず、なんとなく漠然と活動していたんです。
それを見かねて大澤さんがリリースの話をくださって、今年の一月くらいにまとまっていきましたね。
なるほど。大澤さんは現行のかっこいいバンドの記録を「残す」ことに凄く意識的ですもんね。
ちなみに、タイトルの「2+3」とはどう意味なのでしょうか?
相:タイトルには深い意味は全く無くて、曲の雰囲気で分けてるだけです。
A面っぽい2曲 +B面っぽい3曲計5曲って感じです。
そんな感じなんですね笑 今回「For you」がリマスタリングされて再収録されてますが、完全な新曲だけで固めなかった理由を教えてください!個人的にはまた新鮮に聴くことができました。
相:「For you」は純粋に自分が好きだったのと、3曲目にあることで、全体で聞いたときに前半2曲と後半2曲がきれいに繋がると思ったんです。
なるほどです。本作からは従来よりもオルタナ、セバドー等からの影響を多分に感じたんですけど、本作の新曲群を作る上でどんなバンドの影響を受けたのでしょうか?
相:卓さんの仰った通りセバドーはめちゃくちゃ聴いてました笑 あとはguided by voices。それと、murderecords等カナダのオルタナ周辺をずっと聴いてましたね。
メロディの良さも、現行のガレージよりはオルタナの影響なのかなーと感じてたんです。それらのオルタナバンドからの影響を今までのJIVガレージパンクに落とし込んだら、ヤバイのができたと。
そもそも、曲はどのように作ってるんですか?
相:僕が家でギターの弾き語りみたいな感じで作って、スタジオに持っていってドラムと合わせて、そこにベースを付けてもらうって感じですね。
何気にJIVのリリースはほぼフォーマットがカセットテープなんですが、相馬くんはカセットテープというフォーマットに思い入れがあったりするんですか?たまたまだとは思いますが、、笑
相:ほんとたまたまですね笑
でも、カセットテープはかっこいいし、安いんでいいんじゃないですかね笑 今はだいたいDLコードも付いてますしね!
今回はI HATE SMOKE TAPESからのリリースなので、注目度や広がり方も今までとはまた違ったものになると思います。今後の活動の展望を教えてください!
相:もうすぐでモラトリアムが終わってしまうですけど、それまでにはまとまった音源を出したいですね!
できたらカセットテープ以外の媒体で!笑

 

リリースinfo

JIV / 2+3 [TAPE+MP3]

《 型番 》 IHST17

《 価格 》 864円(税64円)

※2016年6月23日発売
東京・早稲田から飛び出したニューエイジパンクトリオ。
轟音サウンドの中に垣間見えるは、過去/現代を一直線に繋ぐパンク、オルタナ、パワーポップシューゲイザーサウンドを一挙に吸収し2010年代に煌びやかに放光されたハイブリッドサウンド。
miles apart recordsからリリースされた「Cassette Tapes Club #6」(廃盤)収録「For you」もリマスタリングし収録された5曲入り2ndシングルテープ。

1. Videotapes
2. Everything Falls Apart
3. For You (remastered)
4. Better Life
5. Way Out

pale/みずいろの時代 山田稔明インタビュー

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「pale/みずいろの時代」全編を包む心地よい内省のフィーリング。それは近年の山田稔明の楽曲に感じることの無かったトーンだ。
甘美なメロディに加え、生音と打ち込みが整頓され配列する有機的なアレンジが施されたポップソングの数々は日曜夜の絶望を優しく包みこむ。それは日々の中で緩やかに失い硬質していく心の感受を、肯定も否定もせずただそこにある事実として受け入れさせてくれる。緩やかに喪失し、何となく何かが終わっていく。僕はこの感覚を過去にも体験した事がある。
そう、GOMES THE HITMANの2002年作「mono」だ。あれは終わってしまった青春と真っ白な現実の狭間で疲弊しながらも、その生々しい心情の吐露がポップスの持つ本質的な美しさを増幅させた作品であった。一抹の光さえ見えない未来と怠惰な日々。それでも見上げた夕焼けは美しく、明日も生きると静かに決意する。終わらない夏の1日や、恋人の部屋へと急ぐ青年の足どりだけがポップスの標題ではないことを僕は「mono」で実感できた気がする。
今思えば、「mono」には作詞における山田稔明の主観がストーリーテラーから自分自身に切り替わった瞬間が納められていたのだろう。それほどまでに独白的であったし、ポップスとして消費するには個人的過ぎた。だからこそ、強烈な磁力を放っていたのだろう。
2016年の新作である「pale/みずいろの時代」は、甘美な喪失のドキュメントに終止する作品ではないし、ましてや前述した「mono」の焼き直しでは全くない。「mono」に欠落していた感情のピース、眩いまでの希望の光がアルバム終盤に散りばめられているのだ。幻想的なタイトルトラックに始まり、美しくも内省的なトーンを持つ楽曲が続く序盤、「スミス」「幸せの風が吹くさ」といった名曲が続く中盤から徐々に明かりが灯りはじめ、ラストの「Qui la laの夏物語」で一気に視界が晴れ真っ青な夏空と広大な海が目の前に広がる。
それは色を無くした現実に再び色が宿る様子を捉えたようであるし、白が鮮やかな青に変わっていく美しいグラデーションを描いているようだ。
人生色々あるけれど、時には落ち込む時もあるし苦しい時期も何度もある。それでも、生きていれば、続けてさえいれば視界は開けていくものだ。「pale/みずいろの時代」は人生の全てを賛美する珠玉のコンセプトアルバムであり、「mono」の明るい後日談なのだ。
雨に濡れぼやけた窓の向こうで、「人生はそんなに悪くないよ」と山田稔明が微笑んでいる。


7/7に発売される山田稔明のニューアルバム『pale/みずいろの時代』発売を記念して、メールインタビューを敢行させていただきました。
言わずもがな、当ブログでもラブレター的な記事を送り続けてきた音楽家であり、現行最高峰のソングライターである事は紛れもありません。もしも当ブログの読者で彼の音楽を聴いた事がないという方は、直ぐにレコードショップに駆け込んでみてください。

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膨大なアルバム未収録曲があるかと存じますが、『pale/みずいろの時代』に選ばれた曲達の基準を教えてください。
山田稔明:収録候補曲は倍くらいありましたが、再演する価値がある曲というのを結構真剣に審議しました(過去の自分と現在の自分とで)。「経年劣化していないもの」というのが基準だった気がします。
近年は、以前に比べ若いアーティストとの交流が活発であるように思えます。それらが山田さんの創作にどんな影響を与えていますか?
山田稔明:交流というのはあんまり増えてないんですよ、実際は。ただ気になるアーティストが増えて、その音源等をちゃんと聴いてみる余裕ができたのかもしれません。やっぱり新しい人たちの言語感覚というのはすごく刺激になりますし、逆説的に「自分はこういうふうに言葉を切り取るほうが好きだ」みたいな感じで世代感の違いをポジティブに受け止めています。
近年の山田さんの作品には「色」という概念が色濃く、また、作品のコンセプトとして取り入れられてるように感じます。なぜ「色」に拘った作品を多く作られているのでしょうか。
山田稔明:やはり2013年の『新しい青の時代』というアルバムのが自分のなかでの新しい基準、NEW STANDARDになったからでしょうか。90年代と2000年代はGOMES THE HITMANで「街づくり」三部作というのが自分のなかが大きくてその「街」で展開される物語の続きを模索していたのが、10年代になって『新しい青の時代』からは具体的な事象ではなく「色」という漠然としたイメージのもとで音楽を作るようになった、と分析しています。
山田さんは基本的にワンマンライブを多く組まれていますが、個人的にはもっと他のバンドとの化学反応を観たいと思っています。今気になるバンドはいらっしゃいますか?
山田稔明:再始動のb-flowerとはいつかご一緒したいと思っています。同世代では高橋徹也、最近CDを聴いて気になっているのはHomecomings、好きなバンドはシャムキャッツとかかな。
『緑の時代』〜『loved one』と比較的快活な作風のアルバムが続きましたが、何故『pale/みずいろの時代』を『mono』時代を思わせる内省的な作品に仕立てたのでしょうか?
山田稔明:『mono』のあとGOMES THE HITMANはメジャーレーベルに戻ることになるので自分のなかでは『mono』の内省的なモードは一旦棚上げにして、『omni』『ripple』というまた違うベクトルのアルバムを作りました。
もし『mono』の続編があったら、と考えたら確かに『pale/みずいろの時代』は同じ系譜かもしれませんね。「ナイトライフ」という曲は明らかに『mono』収録の「目に見えないもの」と地続きだし、作曲した期間が『mono』と共通するものが多いのも要因だと思われます。
山田さんといえば吉祥寺ですが、吉祥寺という環境が自身の音楽作りにどんな影響を与えていますか?
山田稔明:この街以外に住んでいる自分が想像できないのですよね。吉祥寺はとてもバランスのいい場所で、東京の都会的な場所へいけばちゃんと「おお、TOKYO!」と興奮できるくらいにレイドバックしている。客観的にTOKYOを眺められる場所という意味で、自分の楽曲のムードに大きな影響を与えていると思います。
『pale/みずいろの時代』において、「スミス」等の学生時代に書かれた曲や「calendar song」のような新しい曲等様々な時期に書かれた曲が見事に違和感なく混在しています。これはかなり凄い事だと思うのですが、山田さん自身自らのソングライティングについてどのように評価していますか?
山田稔明:頑張って曲を書いていたな、と若いころの自分に対して賛辞を送りたいです。
『pale/みずいろの時代』は非常に曲順の妙味が活きており、終盤に得られるカタルシスは格別です。曲順はどのような意図で決められたのでしょうか?
山田稔明:2曲目にポップな曲を配置するとか、聴き手が退屈しないように緩急をつけるとか、試聴機対応みたいなそういう類のことを一切考えないで曲順を作りました。春の終わり、雨の季節になって、梅雨明けして夏が来た!みたいな流れになっていて完璧な曲順だなあと感じます。
山田さんオススメのレコード屋さんを教えてください。
山田稔明:一番よく行くのは吉祥寺のディスクユニオンですが、もちろんココナッツディスク吉祥寺も良いレコード屋ですし、お薦めは吉祥寺からひと駅行った三鷹のパレードっていうお店です。
『pale/みずいろの時代』を製作するに当たり影響を受けたアルバムを3枚教えてください。
山田稔明:Toad the Wet Sprocket『pale』
     フィッシュマンズ『ORANGE』
     V.A.『GEOGRAPHIC COMPILATION / new geographic music』 かなー。

山田稔明さんありがとうございました。
最新作『pale/みずいろの時代』は7/7リリースです!!

<GOMES THE HITMAN山田稔明待望のソロ新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇!>

山田稔明『pale/みずいろの時代』
GTHC-0008 GOMES THE HITMAN.COM(2016年7月7日発売 税別 2500円)

収録曲:1.pale blue/2.気分/3.ナイトライフ/4.モノクローム/5.セレナーデ/6.スミス/7.幸せの風が吹くさ/8.my valentine/9.calendar song/10.Qui La Laの夏物語

ゲストミュージシャン:近藤研二、高橋徹也、佐々木真里、安宅浩司、立花綾香、上野洋、MADOKA(たんこぶちん)、伊藤健太(HARCO)、高橋結子

◯紙ジャケ仕様
◯全作詞・作曲・プロデュース:山田稔明
◯ミックス:手塚雅夫(freewheel)

愛猫との蜜月から生まれた『the loved one』(2015年7月発売)、さらには初めて上梓した私小説『猫と五つ目の季節』(ミルブックス)もロングセラーを続けるなか、この春からはNHK Eテレの人気番組「0655」おはようソング「第2の人生」の歌唱を担当した山田稔明、待望の新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇(サウンドトラック)になりました。『the loved one』同様にエンジニア手塚雅夫氏と鍵盤奏者佐々木真里さんと設計図を作りプロジェクトは進み、今年2月から4ヶ月をかけて、様々なゲストを迎えて完成、今作も『新しい青の時代』『緑の時代』『the loved one』に続き4年連続で七夕の日のCD発売となります。

たくさんのミュージシャンの力をお借りしました。近藤研二氏には前作収録の「ポチの子守唄」同様に編曲を託し演奏もすべてお任せした(「モノクローム」)。同世代の友人であり尊敬するシンガーソングライター高橋徹也氏にはコーラスを重ねてもらいました(「幸せの風が吹くさ」)。ソロのバンドで長年に渡って僕を支えてくれる安宅浩司くんと愛弟子である立花綾香は「セレナーデ」にそれぞれ力強いギターとコーラスを、上野洋くんは「my valentine」に軽やかなフルートを織り込んでくれた。同郷の後輩たんこぶちんのMADOKAが「Qui La Laの夏物語」に吹き込んだハーモニーボーカルは彼女が18歳のときの声、HARCOバンドの伊藤健太は自転車でうちにやってきてグルーヴィーなボトムを支えてくれた。GOMES THE HITMANから高橋結子がパーカッションで参加してくれたのも嬉しい出来事でした。

当初2014年の『緑の時代』に続くアーカイブス集として企画されたこのアルバムは、僕の予想を遥かに越える充実した内容になりました。音楽はまるでタイムマシンのように自由に時空を行き来する乗り物になります。1993年から2016年まで、時間と季節を超えた“新曲”が詰まった“ニューアルバム”にどうぞご期待ください。


<アルバム全曲解説>

1.pale blue(2008 / 2016)
2008年に作られたトラックと2016年に書いた歌詞とメロディの融合。
もともと「夜の庭師」という意味で呼ばれたインスト曲は真夜中に掘り進められた彫刻作品のようで本作の導入曲として最適だと感じ、新しい歌を重ねました。

2.気分(2003)
GOMES THE HITMAN『mono』と同時期に作られた超個人的な楽曲。
旅の途中で揺れ動く心境を歌う。当時からソロ弾き語りで演奏することが多かった。
初期デモ音源が新潟キューピッドバレイスキー場のCMに使用されたこともある。


3.ナイトライフ(2003)
僕のキャリアのなかでも数少ないマイナーキー、「気分」と同時期に書かれた楽曲。
この頃深夜のコンビニでアルバイトをしていた僕は完全に昼夜逆転の生活を送っていた。白昼夢のなかを漂って描き綴ったスケッチです。

4.モノクローム(2003)
近藤研二さんにすべてのアレンジを委ねた。もともとは何層にもハーモニーを塗り重ねた油絵のような歌だったが2016年に水彩画のような透明なサウンドに生まれ変わった。この歌も2003年に書かれた。ずっと鬱々としていた季節、苦悩は創作の源か。

5.セレナーデ(2007)
ソロでライブを始めた頃の定番曲。この曲を書いたとき、僕は人生の底辺にいるような気分だった。なんとか浮かび上がりたくてひたすら言葉を探した。
一人っ子として育った子供時代を思い描き振り返りながら書いた歌。

6.スミス(1993)
19歳のとき、初めて自分で歌うために書いた英語詞のオリジナル曲。
当時夢中になって聴いていたThe Smiths、The Sundaysへのオマージュ。
僕のシンガーソングライター人生のスタート地点、原点がここにある。

7.幸せの風が吹くさ(1995)
大学時代に書いた楽曲。フィッシュマンズ『ORANGE』から多大な影響を受けたライトファンクチューン。僕同様に『ORANGE』に強い思い入れを持つ同世代の尊敬する音楽家高橋徹也にハーモニーボーカルをお願いした。

8.my valentine(2012)
お菓子作家の友人のために作った、ドリーミーで牧歌的なフォークソング。
たくさんのスイーツが散りばめられていて、個人的にとても気に入っていたので当時の録音にいくつかのダビングを重ねて収録した。“愛に不可能はない”という宣言。

9.calendar song(2016)
2016年1月に開催した「山田稔明カレンダー展」のテーマソングに、と書き下ろした
“ノベルティ・ソング”は薄雲を吹き飛ばすようなスーパーポップチューンとなり、そのことに僕自身が一番驚いた。カレンダーのように人生は続く。もう一度そのことを宣誓する。

10.Qui La Laの夏物語(2014)
イラストレーター中村佑介氏のイラストからイメージした言葉には最初からメロディがついていて、僕はそれをしかるべき音で録音すればよかった。
同郷のMADOKA(このとき18歳)がはち切れるような若さを加味してくれた。
太宰と桜桃忌、織姫と彦星、また今年も終わらない青春みたいな夏がやってくる。

*オフィシャル通販STOREにてプレオーダー受付中(送料無料/特典付)

 

<先行レコ発ライブ決定!>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(バンド編成)
*どこよりも早くCD『pale/みずいろの時代』を販売します
*6月5日21時よりオフィシャル通販STOREチケットセクションにて入場受付開始[

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887

THE FULL TEENZ 伊藤くんロングインタビュー

2014年「魔法はとけた」で状況は一変し、I HATE SMOKE TAPESからの「swim!swim! ep」でそれは確信に変わった。2015年におけるNOT WONKとのスプリットツアーはあの夏のハイライト。あれから実に1年、季節は冬を終え春を追い越し、夏の予告が街を包む5月25日、THE FULL TEENZがファーストアルバム「ハローとグッバイのマーチ」をリリース!待望という言葉がこれほど似合うリリースもそうはないだろう。

今回はソングライターでありボーカル・ギターを務める伊藤祐樹にインタビューを実施。当ブログとしては実に3回目(!)となるインタビュー。ここ数年での活動の充実や多くの出会い、それに伴う意識の変化と成長の季節を終え、魔法的なファーストアルバムを作りあげた彼の目の先には新しくも眩い世界が広がっている。

 

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◆まずはアルバムリリースおめでとうございます!恐らく沢山の方々から急かされたでしょう、待望のリリースではないでしょうか笑

伊藤:ありがとうございます!本当にやっと出せます!笑 僕らは今まできちんと流通された単独作品は一つもなくて、これをきっかけにもっともっと広いとこまで届けば最高です!

◆今回のアルバムはどの時期ぐらいから制作を構想していたのですか?

伊藤:去年の春頃ですね。身の回りのバンドがかっこいいアルバムをどんどん出していて、僕らもそろそろ作品をアルバムとしてまとめて出さないとダサいなって思って。

◆今までデモやep等のリリースはありました。やはりそれらの音源とは異なる、ファーストアルバムというものに対しての拘りというか、ハードルみたいなものはあったんでしょうか?

伊藤:デモやepももちろんその時々でのベストを尽くしてるつもりでしたが、ep二枚は全国的な流通にも乗せていませんし、フォーマットがカセットテープだったりしたので、大勢の人に届いて欲しいという点よりも、とにかく出すことに気持ちが向いていたように思います。

その点今回のアルバムは、きちんと対象を考えて「対誰か」ということを意識して作りました。

◆選曲はまさにTHE FULL TEENZのベスト盤と呼べる内容ですし、従来の一部の曲に見られた、ハードコアパンクやカリプソ等雑多かつ飛び道具的なアレンジは少なくなりました。THE FULL TEENZとしてのフォーマットをきちんと提示してるように思います。

伊藤:そうですね、そこは特に新曲群に反映されてると思います。今までは30秒で終わる速い曲のスピード感と展開の多い歌モノのポップさみたいなものは分けて考えていました。その結果「魔法はとけた」というepは無茶苦茶とっ散らかった作品になってしまったのですが笑

このアルバムの制作期間中はそのスピード感と歌の広がりのある展開を一曲の中で同居させることをずっと意識していて、結実したのがPERFECT BLUEという曲でした。1曲の中で僕らのやりたいことを提示できたら1番いいので。

PERFECT BLUEやCity Lights等の新曲群は、まさに広義のポップネスを持ち合わせているように思います。誤解を恐れずに言うならばJPOPのリスナーが聴いても凄く良いな、と思えるタイプの曲だと思うんですよ。逆に、そこまで間口を広げてしまう事に対する怖さや恐れみたいなものはないですか?

伊藤:僕らは「魔法はとけた」を出した頃くらいから少しずつ全国的に認知されてきたのですが、あの作品は極端に深いリバーブや実験的なミックスを施しており、それがありがたいことにUSインディーや変わったパンクを好む人達に評価して貰えて。

けど、実は「魔法はとけた」以前はもっと分かりやすく明快かつポップな音楽をやっていたので、むしろ今回のアルバムで「魔法はとけた」以前の僕らに回帰した感じがします。ですから、恐れは全く無いです。むしろそういった層の人たちにも届かないとダメだなって最近は思っています。分かる人にだけ分かればいいっていうのは過去の作品でやってきたので。

と、言いつつ今回のアルバムもKiliKiliVillaの安孫子さんによるミックスを施しまくっているので、耳障りは不思議というか、良い意味で狂気的だと思います笑 メロディーはあくまでポップですが、ミックスやアレンジでUSインディーであったり、パンクであったり、ライトメロウという音楽が好きなことが伝われば、しめしめって思います 笑

 ◆今作は歌へのエフェクトも少なく、真っ直ぐに届いてくる感じがあります。パンクやインディーの人達からもポップスリスナーからも新鮮に響く、絶妙な塩梅です!つまりは両方に届くんだと思います。

僕はこのアルバムは伊藤くん自身の学生時代、つまりは無邪気で甘美な青春との決別やケジメみたいなアルバムだと思ったんです。名残惜しいし嫌で仕方ないけど、モラトリアムにケリをつけるためのアルバムというか。この辺りについてはいかがでしょうか?

 伊藤:モラトリアムはもちろん抱えまくりなのですが、ドロドロした面を歌うのは違うと思っていて。それよりも生活の中にある上手くいかない気持ちとか惨めな夕方の帰り道とかそういう自分の手で届く範囲の中のことばかり歌っています。THE FULL TEENZは夏っぽいし青春を感じさせるってよく言われるんですけど、実は恋愛の歌詞は一曲もなくて全然青春じゃないんです。例えば夏は夏でも、海に入って遊んで楽しいと歌うのではなく、「今年も海に入らなかったなぁ」って海沿いの町にある家の窓から眺めた海を歌っています。常々描いていた、その俯瞰した青春のイメージが山本直樹さんの「YOUNG & FINE」という漫画に全て詰まっています。読んだことない人は絶対読んで欲しいです。

あ、タクさんのおっしゃる通り、状況的にも僕たちはこの春から学生じゃなくなりましたし、モラトリアムとの決別的なイメージは確かにあります。しかし、むしろそのモラトリアムはまだまだ続くぞという感じです笑 アルバムの最後に入っているビートハプニングという曲における「焦がれた景色に向かうマーチはつづく」という歌詞がこのアルバムの全てです。

◆なるほど、あくまでTHE FULL TEENZは甘酸っぱい青春やひと夏のランデブーを歌うのではなく、もっともっと普遍的な毎日や生活や人生について歌っている。

伊藤:そうですね。普遍的な生活の中にある惨めな気持ちや良いなあって感じたことを歌ってるので、音楽も普遍的なポップミュージックでありたいと思います。サニーデイサービスやシャムキャッツのように間口が広い音楽が今は1番好きです。あと、DAVID BOWIEが「僕にとっての政治や社会は僕の手がとどく範囲でしかなく、その範囲がどうすればより良いものになるかばかり考えている。その範囲を良くする為には自ずともっともっと広い社会、政治を見つめなければならない」みたいなことを言ってて、その通りだと思いました。パンクバンドがなんの為にポリティカルなことを訴えるのかというと、1番根元にある生活という小さな円を何者にも侵されたくないからだと思うんです。勿論、これはあくまで僕の考えですが。それは僕の歌いたい範囲と直結するものなんだと思います。

◆本作の制作におけるヒントとなった作品やバンドはありますか?

 伊藤:そうですね、フリッパーズギターはみんな大好きですけど凄いマニアックなミックスをしていますよね。そういうのが面白くて、今回のアルバムを録る前にたくさんポップミュージックを聴きました。今までさらっと聞き流していた音楽が意外と変なアレンジをしていたりして、たくさん発見がありました。

あと、YUKIさんのFIVE-STARというベスト盤もめちゃくちゃ聴きました。どメジャーなのですがバンドの音が凄いうるさくて笑 なのに歌メロは一度聴けばずっと覚えてられるくらい立ってる。歌詞も変で、生活の中の微妙なニュアンスの気持ちを表現するのが上手だなと思いました。あとは加藤和彦のパパ・ヘミングウェイという最高のコンセプトアルバム、森高千里鈴木雅之等も聴いてましたね。稲垣潤一の「思い出のビーチクラブ」という曲のミックス、リバーブ感は最高中の最高です。レコ屋で安く売られてる昔のJ-POPのレコードを買うのが好きなんです。

 大滝詠一山下達郎ではなく、加藤和彦鈴木雅之を選ぶところに、THE FULL TEENZの懐かしくも新しいポップセンスの秘密がある気がしています。「ハローとグッバイのマーチ」というタイトルやアルバムジャケットが発するニュアンスについても聞きたいです。

 伊藤:ハローというのはこれから始まる何かへの挨拶ですよね。グッバイは過ぎていくことや、別れの挨拶です。それらを繰り返しながら行進が続いていくっていうイメージです。行進っていうのは生活かもしれないし、バンドかもしれないし、モラトリアムかもしれないし、なんでもいいんですけど。

ジャケットは、偶然大阪にあの高校生達が行進している壁画を見付けたんです。しかもこんにちは、さよならを言い合っているような感じだったので、衝動的に「ここしかない!」!と思いそこで撮りました。PERFECT BLUEMVの制服や高校生というイメージともリンクするのではとも思ってます

なので、あの高校生達の絵は書き込みではなくて本当に存在するもので、それ以外の絵は書き込みです。ちなみにデザインはandymoriDVDをデザインしてる大都会というデザインチームに依頼しました。

◆本作は京都を代表するインディーレーベル、SECOND ROYALからのリリースです。単独作としては意外にも初のリリースになるかと思います。SECOND ROYALからリリースに至った経緯を教えてください。

伊藤:本当に偶然なのですが、僕はSECOND ROYALの店舗兼事務所に隣接する建物に住んでいるんです。以前は、オーナーの小山内さんともよく顔を合わせるくらいの関係だったんですけど、去年NOT WONKとのスプリットをSECOND ROYALから出す事が決まった頃から頻繁に出入りするようになりまして。昔からの友達であるSeussshe saidもリリースされるタイミングでしたし、Homecomingsともよく遊ぶようになっていたので、とりあえず家の隣に行けば誰かに会えるみたいな感じになっていたんです笑

オーナーの小山内さんとも色々な相談に乗っていただいたり飲みに連れていってもらうようになり、アルバムを出すと考えた時にSECOND ROYALが浮かんだのはスムーズな流れではありました。まさか家の隣のレーベルからデビューすることになるとは笑

◆やはりSECOND ROYALに所属しているバンドへのシンパシーや共感みたいなものもあったんですか?

伊藤:Seussshe saidに関しては2バンドとも初ライブくらいから観ていて、ずっとカッコいいなと思っていました。Homecomingsは僕が京都に住みだした頃に盛り上がっていた、「感染ライブ」という最高に面白いイベントにいつもいる人達というイメージでした。どんどんレンジを広げていく姿は本当に尊敬しています。あとは、どのバンドも単純に全員年も近いですし、一緒にいて楽しいです。3月に行った下北沢でのセカロイイベントには京都のバンド全員でバスを貸し切って行きました笑

あと、クラブミュージック主体だった頃のセカロイの先輩達、HALFBYさんやHandsomeboy Techniqueの森野さんも、ライブのテンションがめちゃくちゃ凄いので「まいりました!」って思ってます笑

◆やはりセカロイの仲間からは音楽的にも影響を受けたりするんですか?

 伊藤:それは全くないですね。近くにいるからこそ誰かに似ない方が面白いですよね。

僕らはセカロイっぽくないかも知れませんし、she saidセカロイ異例のオルタナ、エモ系のリリース!みたいに書かれてましたけど、レーベルってそれだからこそ良いんじゃないかなって思います。共通する芯の部分はオーナーの小山内さんがしっかりまとめ上げてくれていると思いますし。

 ◆なるほど。バラバラな人々がバラバラなまま繋がっているのに辻褄があっているという事ですね。

 伊藤:そうですね、言われてみると特殊な辻褄の合い方をしているレーベルかと思います笑 皆我が強いのによくまとまってるなーって思います。

 ◆先程話題に上がった通り、本作のミックスにはKiliKiliVillaの安孫子さんを招いてます。これはどういった経緯、思いで実現したのでしょうか?

伊藤:安孫子さんのミックスは、一聴して「なんだこれは!」ってなるじゃないですか 笑 CAR102ndアルバム、NOT WONKの水彩画カバー、銀杏BOYZBEACH。全て一音目で衝撃的な音のパンチが存在してますよね。それを僕らも求めていたんです。あと、安孫子さんの聴いている音楽のボキャブラリーの多さもお願いした理由の一つですね。ミックスエンジニアに「こうこうしかじかでこうしてください」ってお願いするより、安孫子さんならスムーズに理解してもらえるという確信があったんです。

 ◆なるほど、安孫子さんならニュアンスの共有がスムーズだし、何より安孫子さんのミックスにやられまくったこと、彼の音楽的語彙への信頼がミックス依頼に繋がったわけですね。

また、今回はゲストにKONCOSのTA-1さんが参加しています。これは正直意外な感じを受けました。

 伊藤KONCOSTA-1さんとは去年偶然京都のwellers clubというバーで知り合ったんです。元々凄く京都の音楽について興味のある方だったみたいで、意気投合しました。それからよく東京や京都で遊んでもらってます。カメラマンの橋本塁さんという共通の知り合いが居たのも話題として大きかったですし、お互い不思議な縁があるものだなぁってなりました。TA-1さんには「swim! swim!」のラスト、最高にキラキラなウィンドチャイムで参加してもらいました笑

 ◆あのキラキラ感やばいですよね、ただでさえキラキラしてる「swim!swim!」が最後の最後で更に別次元のキラキラの境地に達する感じがします笑

水彩画についてはNOT WONKのカバーverの歌詞を採用していますね。なぜオリジナルの歌詞で再録しなかったのでしょうか?

 伊藤:昨年のスプリットでお互い少しづつ歌詞を(偶然にも)変えてカバーをしたんですね。初めてお互いがカバーを演奏したのが去年の夏のNOT WONKのレコ発ツアーだったんですけど、その時に僕が水彩画を加藤くんの歌詞で歌って、加藤くんがGive Me Blowを僕の歌詞で歌ってた事が凄く熱くて。加藤くんの作った歌詞の部分も良い日本語だったので、メールして使わせてもらいました笑

◆Give me blowには伊藤くんオリジナルの日本語詞がのったり曲の後半にguess what~が入ったり最高でしたね。やはりNOT WONKには特別な想いがありますか?

 伊藤:ありますね。単純に友達として無秩序に遊びまくっていつも朝までバカなことしますし、音楽もただただ最高としか言えなくなるくらい好きです。同じスリーピースバンドなのでライブの仕方等も注意深く見てます。

 ◆ありがとうございます。両バンドについては色々な音楽をインプットしながらも新しいものを作ろうとしている点等共通点がたくさんあると感じています。

今回、曲順に関しては「Letter」を境にAB面で別れるような印象を受けました。曲順において特に意識したことはなんでしょうか?

 伊藤:曲順は、最初から最後までダレないように心がけました。まさに「Letter」後の「Mess」を境に仕切り直しというか、後半戦スタート的なイメージで並べていきました。後半になるにつれてシリアスな曲が増える気がします。

 ◆シリアスな曲が増えるんですが、どれも内に籠って膝を抱えるようなものではなく、空を見ながら自転車に乗ってくいるような爽やかさがあるのが特徴だと思います。

バンドを語る上でどうしても外せないのが、昨年のフジロック出演だと思います。あの経験は伊藤くんやバンドにどんな影響をもたらしましたか?

 伊藤フジロックは未だに「本当に出たっけ?笑」って感じなんですけど、めちゃくちゃ特別感があって、また出たいって思ってます。当日は「ずっとバンドやってたらこんな日も来るんだなー」ってフワフワしてました。不思議と緊張は無く、いつも通りステージからダイブもして、めちゃくちゃ楽しかったです笑 フジロックを境にアルバムの制作も本腰を入れ始めたので、バンドとしての転機というか、意識のスイッチが入るきっかけになりました。

フジロック出演以外においても、本作を作るにあたり転機となった出来事はありましたか?

伊藤:やはり7月のNOT WONKとのツアーですかね。あのツアーでは正直100%の演奏は全くできていなかったんです。それまでの僕らはスタジオライブや自主企画ばかりやっていて、「分かる人にだけ分かればいい。自分たちが楽しければそれでいい」みたいなスタンスでやってたんですけど、そんなバンドはやはりいざ大きな会場のツアーに出ると馬力が無く浮き足立ってしまうんですね。

その後フジロックもありましたし、今でも自分たちの楽しさが最優先ですが、同じところにとどまる楽しさよりも広がっていく楽しさを実感していきたいと考えるようになりました。そこからの半年色々考えたし、機材、演奏、考え方、メンバー3人皆今まで向き合ってこなかったことにちゃんと向き合うようになりました。

30秒くらいの曲を連発していた僕らが、ビートハプニングみたいな曲をやってしまうことについては昔なら抵抗があったかも知れませんが、今ならそれをできる度量がやっとついてきたので、作りました。

 ◆なるほど。アルバム新曲群の間口の広さにも繋がってくるお話ですね。

何だろう、今回のアルバムを俯瞰的に見ても、相当良いし他に似たようなバンドがいません。ファーストアルバムのマジックが起きているとお世辞じゃなく思ったんですよ。それはバンドの成長がないとできてこなかったものなんだな、と納得しました。

アルバムを作りおえてみて、率直にいかがですか?かなり手応えがあるのではないでしょうか?

 伊藤:似たようなバンドがいないというのは1番嬉しいです。ありがとうございます!今回の制作では、とにかくやりたいことをやり残さないように心がけて、スピード感と展開のあるポップさの同居だったり、ドラムのチカがメインボーカルを担当する曲であったり、ASPARAGUSみたいにアコースティックギターしか使ってないバンドサウンドの曲だったり、とにかく頭の中にあったイメージをやり残さないように詰め込みました!その甲斐もあり聴いてて飽きないし面白いアルバムになったと思います。

◆メンバーが社会人になり、アルバムが出てバンドを取り巻く状況は様々変わっていくと思いますが、今後の展望を教えてください!

 伊藤:今後はもっと多くの人に僕らの音楽が広がって、フェスに行くような高校生やディッキーズを履いたメロコアキッズやラフトレードのトートバッグを持ってるオシャレな女の子だったり、ライブに来るお客さんの層が偏らずになんかカオスになったりしたら面白いなと思います。最終的には良いメロディーの普遍的なロックバンドになれたら最高です!

 

【アルバム詳細!】

 

2016.5.25 RELEASE
THE FULL TEENZ - ハローとグッバイのマーチ

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01. PERFECT BLUE
02. (500)日のサマーバケイション
03. Red Shirt
04. swim! swim!
05. City Lights
06. 昼寝
07. Letter
08. Mess
09. Sea Breeze
10. 魔法はとけた
11. 水彩画
12. IHATONG POO
13. ビートハプニング
XQGE-1049 / 税抜価格 2,000円 / SECOND ROYAL RECORDS

 

【レコ発ライブ!】

 2016.6/5(日)
THE FULL TEENZ pre.「ハローとグッバイのマーチ 東京」
場所 : 下北沢SHELTER
LIVE : THE FULL TEENZ / 松本素生(GOING UNDER GROUND) / SEVENTEEN AGAiN / ラッキーオールドサン
DJ : 田中亮太 / yuyanakamula
料金 : 2300円(+1d)
開場 : 18:30
開演 : 19:00

 

2016.7/31(日)
THE FULL TEENZ pre.「ハローとグッバイのマーチ 大阪」
場所 : 大阪十三ファンダンゴ
出演 : THE FULL TEENZ / and more
料金 : 未定
開場 : 未定
開演 : 未定

 

【コメント!】

 

当時高校生だった伊藤ちゃんを撮影してから早数年。。。。
あの時の蒼さはそのままにめちゃくちゃカッコいいバンドに成長を遂げたTHE FULL TEENZ!これからもキラキラした焦燥感を保ちつつ突き進んで下さい!(≧∇≦)

SOUND SHOOTER/橋本塁


コーラスギターの音に身を委ねたまま13曲を一気に駆け抜けたら、ヘッドホンを外してもまだ耳がホワンホワンしてて、まるで夏休みに海に入った日の夜の布団の中みたいでした。
魔法みたいなメロディー。

Wienners/玉屋2060%

 

 

KUNG-FU GIRL milkさんインタビュー

久々のインタビュー記事です。今回は大阪を拠点に活動するインディバンド、KUNG-FU GIRLのボーカルとギターを務めるmilkさんにお話を伺う事ができました。2015年の夏にMiles Apart Recordsから100枚リミテッドでリリースされたデビューカセットをよく聴いており、そのアノラックとパワーポップにJUDY AND MARYをミックスしたようなソングライティングは新鮮に捉える事ができたのです。特にmilkさんの歌はあまりその手のサウンドでは聴く事のできない、どこかJPOPの香りを存分に残したもの。一刻も早いアルバムのリリースが待たれます。
と、いう事で本題のインタビューを。ネット上でも詳細なバイオグラフィーを見付ける事ができない彼女達、実はこんなバンドです。

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Miles Apart Recordsからリリースされたカセットも即完しまして、KUNG-FU GIRLを気になってるリスナーの方も多いと思うのですが、ネット上でもあまりに情報が少ないので、バンドのバイオグラフィーをお聞きしようかと。結成はいつ頃になりますか?
milk(以下 み):メンバーが4人集まって結成したのが、2014年の春です。その少し前位から、ドラムのハッピーと私の2人で、メンバーを探しながら曲を作ったりしていました。
バンド名の由来は一体どんなものなんですか?
み:由来は特に何も無いんです。前やってたバンド名に「ボーイ」という単語が付いたので、反動から新しいバンドには「ガール」を付けたかったんです。ちょうどメンバーでバンド名考えていた場で読んでいた雑誌に「カンフー」という単語を見付けたので、KUNG-FU GIRLになりました!
なるほど笑 milkさんとハッピーさん、おふたりの時代から今に繋がるような方向性、所謂ギターポップやパワーポップだったりっていうジャンルの曲を書いていたんですか?
み:そうですね。はじめに作ったのが、私達のsoundcloudに上がっているtiger trap という曲だったので、タイトルの通りギターポップは視野に入れていました。 ただ、具体的にどんなバンドにしようか考えてなかったので、変拍子のエモっぽい曲とかもありましたし、色んなタイプの曲作ってました。中でも一番しっくりきたのがtiger trapだったので、そのままそういう方向性になりました。tiger trapは改題してferris wheelというタイトルでカセットにも収録してます!
tiger trapといえば最高のアノラックバンドです。KUNG-FU GIRLのイメージとも直結します。そもそもmilkさんはどんな音楽がお好きで、バンドをはじめたんですか?
み:tiger trapは最高です!私はスピッツとBeach boysが大好きなので、ポップで可愛い音楽がやりたいなと思ってました。まあ、KUNG-FU GIRLではあまり難しい事は出来ないと思ったので笑 あとはK Recordsのtiger trapやall girl summer fun band、talulah goshみたいなギターポップや、fastbacksやmuffsみたいなガールズパンクも大好きで。
なるほど、出てくるバンド名全て最高です!まさしくKUNG-FU GIRLは上げていただいたバンドのハイブリッド、アノラックにパンクのラフさをミックスしたように思えます。プラス、milkさんのボーカルにはほんのりJPOP的なニュアンスを感じてたりしたのですが、特に影響の強い女性ボーカル等はいらっしゃったのでしょうか?
み:そうですか!初めて言われましたが、邦楽育ちなのでやっぱり出てますよね笑 邦楽の女性ボーカルでは、JUDY AND MARYのYUKIさんが大好きですね!担当はギターでしたが、JUDY AND MARYはコピバンも組んでましたよ。
ジュディマリ時代のユキさんの歌の感じは少し出てると思います、、!さて、昨年には Miles Apart Recordsからデビューカセットが出ましたが、リリースされた経緯についても教えてください。
み:はい!KUNG-FU GIRLのsoundcloudに練習の一発取り音源を上げていたのを、Holiday!recordsのヒデアキングさんが見つけて気に入って下さったんです。ライブにも足を運んでいただいて、褒めてくださって。その帰り道に、「Miles Apart Recordsとか合うんじゃない?」って言ってくださって。メンバーもみんなMiles Apart Recordsは大好きで憧れのレーベルだったので、「いつか出せたらいいね〜」みたいな話をして。その後すぐにヒデアキングさんがMiles Apart Recordsの村上さんに連絡してくださって、村上さんがsoundcloudの練習音源を気に入って下さって、すぐにカセットテープをリリースする事が決まりました。あの時は本当にびっくりしましたね。
ヒデアキングさんを通してMiles Apart Recordsと繋がり、お声がかかったと。収録曲はどのように決めたのですか?また、B面に収録されたAsh「Kungfu」のカバーも非常に印象的です。あのカバーはやはり曲名も踏まえて決めたって感じですか?笑
み: 本当にHoliday!recordsのヒデアキングさんには頭が上がりません笑 収録曲は、既存の曲プラス、Miles Apart Recordsに似合う新曲として作ったMaybe tomorrowを選びました。 Ashは私もハッピーも大好きで、そもそもバンド名が決まった時に「KUNG-FU GIRLだしKungfuのカバーやるしかないやん」となりまして、デビューライブから演奏してました!カバーするの大好きなんですよ。Kungfuは曲も私達にぴったりで気に入ってます!
なるほど。私もKungfuのカバーはとてもハマッているように思えます! ご存じの通り、デビューカセットは100枚プレスで即完となりました。僕もオーダー開始と同時に買ったり、頑張りました笑 反響はいかがでしたか?
み:ありがとうございます!反響は想像以上に良くて本当にびっくりしてます。そんなに今時の音楽をしてる訳でもないのに不思議です。でも自分が好きな事をやってみんなが聴いてくれるっていうのはめちゃくちゃ嬉しかったです…!
現在は関西を中心に活動されていますが、現行のバンドで特に強い共感を覚えたり、おススメしたいバンドはいますか?
み:ガールズバンドが好きなので、みんな大好きなHomecomingsは私も好きです。面識はありませんが…。She saidもカッコ良いですね!あんなクールな女の子のバンドあんまりいないですよね。あとは、ladyflashとalicetailsは最高です!曲がキャッチーでワクワクします。ライブもカッコいいです。
本当にありがとうございます!最後に、スピッツナイトを主催するほどのスピッツ好きのmilkさんが選ぶベストスピッツアルバムを3枚教えてください。
み:はい、もちろん!
①インディゴ地平線
スピッツの作品でも一番可愛いアルバムかと!スピッツらしいキュートなポップソングが詰まったアルバムです。初恋クレイジーのイントロでもうやられます。
②名前をつけてやる
パンキッシュでノスタルジックで変てこな歌詞。パンクとキラキラギターポップが行ったり来たりで歌もヘナヘナしてて可愛くて最高です!
③小さな生き物
最新のスピッツも常に良いです。色んなテイストの曲があります。スピッツナイトでは野生のポルカでみんなで踊ります!
ありがとうございます!最後に何かあれば!
み:アルバムを今年の夏〜秋位に出したいと思ってます。まだレーベルも何も決まっていないんですが、宜しくお願いします!

MY 2015 BEST DISCS 60

今年もお疲れさまでした。10月ぐらいから主に仕事関係で心身共に困憊し、週に数枚届く新しい音源を楽しみに気力だけで働いた結果、年末には遂に倒れるはめに。社会の厳しさ・理不尽さを痛感した1年でございました。そんな中、1月に生まれた長女の目まぐしい成長と、高校生ぐらいから何も変わってない自分を対比させ勝手に落ち込んだりと面倒くさい奴全開だったと思います。
そんなわけで何かと更新が滞った2015年、個人的な音源のベストを60枚列挙させていただきます。50枚ではなく60枚であることに意味はありません。単純に絞りきれませんでした。順不同でございますので、順位はありません。また、活発だったリイシュー物、オムニバスも除外。良い音源たくさん聴けたなあ。さっき計算したら350枚くらい音源(CDレコードカセット)買ってました。少ない小遣いで創意工夫した結果です。
今年はKiliKiliVilla周辺のリリース及びライブに心底熱狂させていただきました。こんな状況がずっとずっと続けばいいのになあ と思います。やっぱりパンクが好きだし、音楽が好きだ。
旧譜については、ずっと掘り続けているネオアコからソフトロックに派生。数年ぶりに到来したビーチボーイズリバイバル(勿論自分内です)も相乗し、ロックのマッチョイズムからとことん背を向けたポップソングばかり探し出しておりました。年末は本当にyellow balloon周り、とくにBrady bunchのセカンドは毎日バカみたいに聴いてた。妻もキレてた。
来年も宜しくお願いします。来年こそはガンガンに活動して勝手に楽しみたいです。とりあえず1/11のKiliKiliVillaイベントが楽しみ。
※コメントは徐々に追記していきます。
PUNPEE『お嫁においで 2015』
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PUNPEEに言わせれば『マス対コア』じゃなくて『マスもコアも』って事なのかなーと。彼の代表作『Movie on the sunday』は未だに聴くし本当にエポックな作品ばかり発表し続ける姿勢には頭が下がります。センスだけで悪い奴全員やっつけちゃう感じ。数年前ほどヒップホップは聴かなくなってしまったけど、彼の動向にはこれからも目を光らせていきたい。早くオリジナルアルバム出して~!
CAR10『RUSH TO THE FUNSPOT』
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今年に入ってライブを観る機会も増えてきた。ジャンル関係なく様々なイベントに出演しているんだけど、どこでも必殺のパンクチューンを連発して後は楽しそうにフロアでお酒を飲んでいるメンバーの佇まいとやんちゃな音楽性が直結している感じが羨ましい。何より曲が本当に良いし好みだし、録音中だという新曲もめちゃめちゃに良い。もっともっと特別なオンリーワン、と思わずマッキーの名言でも引っ張り出したくなるくらい今年は本作ばかり聴いて毎回感銘を受けてた。担当させていただいたロングインタビュー(KKVウェブのマガジンに掲載)は絶対に読んでください!
NOT WONK『LAUGHING NERDS AND A WALLFLOWER』
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映画でも漫画でも何でもそうなんだけど、物語の始まりはいつだってワクワクする。NOT WONKのことです。僕らが愛していたMC4イズムをこんなに広大なスケールでアップデートする若者が北海道から現れるなんて…とかしたり顔をする僕らの数十倍のスピードで加速する彼らは既に遥か先を見ているんだろうなあ。当ブログでもインタビューやアルバム発売時に配布されたフリーペーパーに寄稿させていただいたりもしました。僕らの想像なんて余裕で飛び越えてぶっ壊してパンクを更新していってほしいと勝手にずっとずっと期待しています。
Salad boys『metalmania』
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pitchfolkでも6.8点と微妙な点数で片付けられていた事を私は忘れません。とにかくリードトラックであるDream Dateに惚れ込んで購入、ジャングリーで牧歌的なギターポップチューンの連打にやられます。なんと彼ら、同郷の伝説The CleanのボーカルであるDavidのバックバンドを担当した経験があるらしい。Flying Nunは大好きです。仕事(営業職ね)中、サボりスポットである閑静な住宅街の公園のベンチに腰掛けセブンイレブンのコーヒー飲みながら本作を聴いて数字が上がらない言い訳を考える日常でした。
山田稔明『The Loved One』
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今年は一度もライブを観る事ができなかったんだけど、本作の内容には舌を巻きました。前作『新しい青の時代』に色濃かった内省的なムードから脱却し、風通しの良いポップセンスを獲得する事に成功しています(それは軽やかな作風の企画盤『緑の時代』を挟んだ事も大きいんだと思う)。リリックのテーマには喪失が重要なモチーフとして含まれているはずなのに、しっかりと前を見据え未来へ鳴らしているように聴こえてくる。今年はシャムキャッツやayUTokio、スカート等東京インディーの代表的バンドとの邂逅にいちファンとしてワクワクさせられました。早く次の音源が聴きたいしライブが観たい。
Young guv『Ripe 4 Luv』
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私はパンクが大好きなので、Ben cook先生のベストワークはmarvelous darlingsであると信じて疑いませんでしたが、それは間違いかもしれないと本作を聴いて感じたのです。脱臼入院テクノポップから某ファンクラブ的ギターポップチューンまでバラエティに富んだ内容なんですが、全体を貫く空気感は『フェイク80'sポップfeat.サマーブリーズ』とでも形容したくなる爽やかでゴージャスなムード。誰も同意してくれないとは思いますがBlood OrangeのCupid deluxeを感じたりしました。
KID FRESINO『Conq.U.Er』
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今や日本のヒップホップで動向を注視しているのはDOWN NORTH CAMP周辺とTemple ats周辺だけになってしまいました。数年前まではそれこそギャングスタラップも喜んで聴いてはサグな日常をハッスルしてましたね。DOWN NORTH CAMP周辺の鳴らすヒップホップはとことん音楽思考で、日常から地続きで嘘なく活動している感じが最高に好きなんです。flashbacksのデビューにも相当衝撃を受けましたが、KID FRESINOのフロウで呼吸をするようなムードは少し小生意気で気取ったキャラと相性ピッタリ、何時間でもラップを聴いていたいラッパーです。
Toro Y Moi『What for?』
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フリー配信された『Samantha』も凄く良かったんだけど、選ぶならやはりこっちです。初めて本人の近影を用いたジャケット通り、過去最高に親密で人肌の温もりを感じるアルバムになったんだと思いました。恐らくはles sinsを始めた事で住み分けができたんでしょう、00年代の先駆者が60~70年代までタイムリープし、よりメロディアスな歌を持ち帰ってきたという出来すぎた物語。
Boys age『ELSE』
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2015年最もアルバムをリリースしたアーティストのひとりだと思います(7枚くらい出したよね?)。calm time5部作も良かったんですが、ギターポップ的な清涼感と軽やかさを携えた本作がベスト。持ち味のひとつであるベッドルーム感は薄く、ライブでも映えそうなハイライト『glorious daze』はbandcampで初めて聴いた時一発で心を撃ち抜かれたものです。
OMSB『Think Good』
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2010年頃のSIMI LAB出現には度肝を抜いた。Youtubeにアップされた『walk man』の映像は何回も観たし、PSGの台頭と共に新しい時代、価値観の到来を感じたものだ。あれからSIMI LABには色々あって、いくつかの素晴らしいアルバムを残して、実質的なブレーンであるOMSBが2015年にリリースした本作から放たれるポジティブなヴァイブス、Think Goodというタイトルからも現れる通り過去最高に開けた作品であると感じることができる。他ジャンルのリスナーでも一発で「これはやばい」と心を掴むことができるであろう、ヒップホップとしての強度と筋の通し方が敷居の低さを伴った最高のアルバム。このムードはSEVETEEN AGAiNの近作にも通底するものがある。
Homecomings『Another New Year』
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何より曲が好きで、ただただファンなんです。もはや彼女達をギターポップだのジャングリーだのの形容で済ませちゃう方はいないと思うんだけど、優れたポップソングだけが持ち得る普遍性を当たり前に内包した珠玉のソングライティングはインディーという言葉さえ窮屈であるように思う。アコースティックアルバムと銘打たれた本作はアコースティック故の録音やミックスの綻びは無く、いつも通り徹底してメジャーなプロダクション。そこが彼女達の魅力の一側面であると思うし、ソングライティングや録音で他の所謂インディーポップの追随を許さないものにしている。『HURTS』のアコースティックバージョン最高です。
星野源『YELLOW DANCER』
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某業界最大手商業メディアが本作を年間ベストに挙げていてちょっとひいたんですが、まあ良いものは良いと思います。事前情報のキーワードでありトレンドでもある『ブラックミュージック』色は思ったより濃くはなく、あえて薄めて飲み口爽やかなJ-POPに仕立てているバランス感覚はさすがモテ男ですよ。エポックメイキングなものにも出来るところをあえてしないというか、音楽的な余白を残しているところが上手いなあ~と。
Royal headache『high』
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新世代的な素晴らしいリリースが続くオーストラリアのwhat's your rupture?をレペゼンするパンクバンドのセカンド。ガレージパンクにモッドとギターポップをミックスした唯一無二のサウンドに熱いソウルをたぎらせたピンボーカル、男泣き必至です。勢いや音圧一辺倒ではなく、良いメロディが書けるバンドだと思います。
peach kelli pop『peach kelli pop 3』
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アリーちゃんのポテンシャル、ポップセンスが大爆発した最高傑作。前作までのチープ感を衣装ケースにしまい込み、よりドリーミーに、よりチャーミングに、よりメロディアスにドレスアップ。高い女子力で屈強なパンクスから自意識系インディーボーイまで内股にさせる青い名作!
NAVEL『heartache』
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もうね、私みたいな在宅系パンク偏愛家からすれば、NAVELは神様仏様なんです。日本のアンダーグラウンドにおける長嶋茂雄終身名誉パンクスなんです。そんなNAVELの10年ぶり3rdアルバムが聴けるだけで生きてて良かった~神様仏様…。1stの『uneasy』2nd『depend』は大クラシック盤なわけで、メロディックパンクが好きなのに聴いた事がないとかぬかす奴は足の裏を永久に猫に舐められるはめになればいい…とまで思っていたので、本作はリリースされただけで十分、存在してくれていれば最早聴かなくてもいいです。私は聴きますけど。
THE HUM HUMS『BACK TO FRONT』
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練り込まれたコードワークとビーチコーラス、王道のポップメロディで90's POP PUNKの黄金律を高らかに鳴らすハムハムス入魂のセカンド。POP PUNKを骨の髄まで愛し尽くし、POP PUNKの美味しいオカズを全て盛り込み弁当箱ごとぶちまけバーストする様はPOP PUNKの幕の内弁当や~!サーフを歌っているのに肝心のサーフィンが出来ないところは彼等のリスペクトするBeach boysと同じ!
Beach Slang『The Things We Do to Find People Who Feel Like Us』
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前身であるWESTONにはあまりピンときていなかったのだけれど、そこそこのキャリアを迎えたメロディック野郎共がまさか2015年にこんな進化を遂げるなんて…と驚愕した1枚。それは伝統のパンクサウンドに現行インディーのムードをぶちこんだ、新時代のサウンド。SEVENTEEN AGAiNヤブさんいわく、前例のない進化だそうです。何歳になっても新しいもの、今の時代の気分を受け入れる柔軟な姿勢に感服しました。
GUAYS『GOO! CHOKI! PUNCH!』
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2015年、最も純度の高い音楽活動を行っていたのは13月の甲虫クルーであったように思う。MEAN JEANSとのツアーや全感覚祭の開催における一連の活動からもそれは明らかだ、満場一致である。まるで音楽と心中するかのように美しく、故に儚さも感じさせる素晴らしいクルーだ。本作は肝心の音楽についても純度の高さを維持した100%天然のパンクロックを一切の妥協無しで繰り出す1枚。「GET UP KIDS!」はライブでも聴いてクソあがりました。
Fidlar『TOO』
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もう過去のアレやいつかの伝説や死んでしまったダレカの事はとりあえず忘れていい、今一番美しく生命を放射する音楽はドレとドレとドレで、キミとボクに必要なのはドレなんだ、果たしてソレは本当の事なのか、よく考えな、理解したら今日から始めよう、死ぬのは数十年先のいつかでいい、できるだけ大きな音で光は数万光年先の向こうまで。
SUMMERMAN『Temperature is...』
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エモリバイバル、スーパーチャンク、ラフメロディックギターポップ。彼等のサウンドを指して形容されるあらゆる横文字は少しだけ避けておいて、常に新しい価値観は新しい世代によってもたらされるのだという事について考える。私は彼等が心底羨ましい。商業誌や今月のパワープッシュ、チャートアクションとは無縁の場所でこんなに高らかに音を鳴らせるということ。ここが世界の中心ではなくとも、自分たちの好きな場所で好きなバンドと歌をうたうという事がどれだけ自由で美しい事なのかを理解しているということ。この暑い1日が夏のせいだということ。
Nic Hessler『Soft Connections』
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Catwalkのボーカルであった彼等がバンドの活動を休止後、満を辞してリリースしたソロアルバムがCAPTURED TRACKSから。その事実だけで胸一杯なのだが、収められたトラックの素晴らしさに胸が破裂しそうになる。ギターポップという私達好事家の慰み物に留まらず、まるでサイモン&ガーファンクルやベル&セバスチャンに宿る普遍性を伴った美しいポップソングの数々。まいりました。
SEKAI NO OWARI『tree』
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妙なアピールをするつもりは毛頭ないのですが、インディーデビュー当初よりひっそり彼等を好んでおりました。観念的過ぎるリリックについては私の範疇外なのですが、ロックだのバンドだのというカテゴリーに唾を吐きひたすらに素晴らしいポップソングを量産し続ける姿勢に感服です。本作はトータルアルバムとしても完成度が高く、世界観の統一、コントロールにおいて右に出るものはいないでしょう。与えられた潤沢な資本をクリエイティビティに全振りする姿勢はこれからも維持してほしいものです!
Tenement『Predatory headlights』
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2011年にファーストが出た時、「メロディックパンクの文脈に新鮮な要素を取り入れたバンドが出てきたなあゴニョゴニョ」とそれらしい事を思い、今後の躍進を確信したものですが、なんとセカンドまでに4年もの期間を経てしまいました。でも銀杏BOYZというバンドはセカンドまで9年かけてるから気にしないでね。
Doodles『The Incredible Pranking Doodles
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当ブログでもインタビューさせていただいたTHE SATISFACTION松澤くんがギターを務めるパンクバンドのファーストがUGから。インタビュー時にお伺いしたのですが、松澤くんは日本のロック/フォーク以外にもlate70's~early80's punk/power popフリークなのです!そんな松澤くんのポップセンスが暴発する自滅寸前ポップパンクサウンドに頭のネジをシンクに流して3日放置したようなガールボーカルが乗るわけです。これは2015年のGIRL NEXT DOORや!
Kung-fu Girl『Cassette Tapes Club #8』
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今年精力的にリリースをかましたMiles Apart Records(インタビューあるんで読んでください)の即完カセットテープシリーズでヌルッと滑り込むようにデビューしたギターポップ/アノラックバンドkung-fu girl。Fat Tulipsが幼児化したような、Go sailorが骨折したような、vaselinesからユージンが失踪したような、Haywainsにチャットモンチーが加入したような、City giantsが忘れてしまった初心を取り戻したかのような、僕と彼の好きなギターポップがここにあります。
Littlekids『Littlekids』
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とても悩んでいた時期(いつも悩んでいるけど)に本作をよく聴いてたせいもあり、今聴くのにはなかなか勇気がいる1枚。転職活動中における熊谷での面接の帰り道、車中で流れるlittlekidsと一緒に何度も『inside』を歌いながら自らの足元を見つめ、鑑み、ポジティブとネガティブが反転し、自宅に帰りスヤスヤ眠る娘の顔を見て泣いたり笑ったりしたものだ。結局転職はせず今の会社で働いていく決心をしたけれど、私はlittlekidsに借りができた気がしてならない。
Westkust『Last Forever』
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数年前にシングルが単発で出て、しばらく音沙汰ないと思ったらなんとアルバム!いやーluxuryは最高のリリース連発しておりますね。私はシューゲイザーってそこまでハマれないんですが(マイブラもラブレスよりsunny sandae派)、本作は最高でございます!歌にエフェクトを必要以上にかけず、ちゃんとメロディの良さで勝負している感じがして大好き。来日してほしい。
Martin courtney『Many Moons』
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Real estateのボーカルのソロ。real estateの近作が好きなら間違いなし、ソフトなサイケデリアに満ちたサンシャインポップス。水戸でNOT WONKやCAR10を観た帰りの車の中で聴いて凄く感動した記憶があります。teenage fanclub好きも是非。あと、ジャケットが大変好みであります。
sleeping aides and razorblades『Favorite synthetic』
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2015年、ロックやパンクが好きだと自負しているのに本作をチェックしていない方がいるとすれば、それは大変不幸な事だ。彼等は最先端のその遥か先を鳴らしているし、やや計算より初期衝動が勝っていたファーストに対し本作は完全に楽曲の持つポテンシャル、放つエネルギーを掌握しきっているのだ。本作の発売直後にリリースされたflexiもアルバムのアウトテイクながら後日殫ともとれる最高の出来、もはや彼等にあらゆる期待を抱かない方が無理って話であります。大好きです。
Gleam garden『Singles 2006-2013』
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名前は勿論昔から知っていたのですが、抱いていたパブリックイメージ(step up周辺でしょ?)から聴く機会が無かったのですが、9月のMEAN JEANS来日ツアー足利編でのライブに心打たれsnuffy smilesから出た本作をゲット。ストレートに胸を打つサッドメロディック全開、サッド成分が他を60%ほど凌駕する号泣サウンド、もはや泣き叫びすぎて段々腹が立ち、終いには大笑いしているような猛烈具合で最高です。
ECD『Three wise monkeys』
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ECDは昔からファンで、新譜が出るたびに半分惰性で買っていたのですが、前作からフロウが大きく変わったことにより新鮮に聴けるようになりました。Twitterでの彼の立ち振舞いに対する私個人の感情はさておき、彼のラップ、リリックから得られる感情はいつだって自分を奮い立たせてくれます。
THE ACT WE ACT『リズム』
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今年彼等のライブを観ることができず無念です。ceroのアルバムがあんなに評価されて何故本作の素晴らしさは誰も語らないのか。混沌が整頓されて根本が正論で形付くられた最高のパンクアルバムである。ニューウェーブもノーウェーブもフリージャズもパワーバイオレンスも全て一線で掌握するラウドミュージックのなれの果て。4/3にはキラーパスやミルクと共に下北でライブをするらしいので目撃したいですよ。
Alpaca sports『When You Need Me The Most』
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もうね、全然変わってない。私が愛するalpaca sportsそのまま。あの素晴らしいシングルを連続でリリースして、『Just for fun』という圧倒的かつ自然体のキラーチューンがあって、来日ライブで無邪気にAnother sunny dayカバーしちゃう感覚。あの感覚をなにひとつ変えずに2015年で再現しちゃう感じ。ノスタルジーと言われようがずっとこのままでいて欲しいって思っちゃうようなバンドなんだ、alpaca sportsは。
Starvingman『No Starvingman』
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年初にリリースされたデビューカセットもよく聴いてたんだけど、本作のリードトラックである『SAYONARISM』のMVにやられてしまった。誰にも似てないメロディやストレートなバンドサウンドは勿論ど真ん中でグッとくるんだけど、やっぱりリリックが良くて。マーティさん節としか言い様のない発音を英語っぽく崩した日本語なんだけど、所々にパンチラインが潜んでいて、それらが一番光るような形に構成が練り込まれてる気がする。パンクが好きで良かったなーと思います。
Total babes『Heydays』
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cloud nothingsとwavvesのコラボアルバムは正直滑ったと感じてるんだけど、total babesは安定した出来の作品をリリースしてくれた印象。向こう見ずなメロディと、あえて作り込まないラフなガレージサウンド、安っぽい録音。スピーカーの向こう側でメンバーがビールでも飲みながらゲラゲラ笑って演奏してる感じが見えてくる。パンクってそれでいいんだと思います。
And Summer Club『Superdash』
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今年の活躍ぶりは皆さんご承知の通りだし、王舟のニューアルバムのMVにも演奏で参加しててビビりました。当ブログでもインタビューやらせていただいて嬉しかったです。一聴するとリヴァーブが聴いた現行のインディーっぽいニュアンスなんだけど、そこにパンクの焦燥とスピード、ラフさを正面からぶつけてサーチ&デストロイしてる。全曲短くてあっという間に終わるところも実に潔い。早くアルバムが聴きたいです。
Anorak joy『You Can't Touch My Heart Anymore』
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英国伝統のネオアコサウンドfrom水戸。FRIENDSのカモメも巣に帰るくらい高らかに鳴り響くトランペット、ジョーストラマーのポスターを貼り直す程に青いメロディ、キラメキトゥモローにポップキッスはもうおしまいにしたくなる小洒落たアレンジ。毎日を少しだけ豊かにしてくれる細やかなたしなみとしての音楽がここにあります。
Batman winks『Gud Pops』
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全て嫌になる日が年に数回、いや月に数回ぐらいはあるとして。そんな日は正直音楽を聴く気もなくなるし、ベッドの中でジッと目を閉じながらひたすら時間が過ぎるのを待つだけなんだけど。ある日またそんな調子でベッドに入ろうとする時に踏んづけそうになったのがBatman winksだった。正確には少し踏んづけてしまったものだから焦ってディスクをCDプレイヤーに入れて再生確認したのね。イントロから脱力を通り越して脱臼してしまったかのようなローファイ極まるポップチューンが流れてきて「遂に壊してしまったか」なんて嘆く暇もなくダニエルジョンストンばりの酩酊メロディが私の脳髄に染み渡り、「全て嫌になる日も捨てたもんじゃないっす」とか思えたものでした。
Tom and boot boys『Latest Fuckin' Collection Vol.2015』
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高校生の時から、パンクに没入した瞬間からずっと変わらず好きなバンド。何故ずっと変わらず好きでいられるのかと聴かれれば、彼等の音楽がずっと変わらないでいるからだと答えるでしょう。ここ数年の新しい曲ばかり入った本作を何度聴いても、パンクを始めて聴いた瞬間の感動と高揚を味わえる。私はクズだけど、クズなりに精一杯生きてます。
VOGOS『100% VOGOS』
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本作を北浦和のユニオンで買った時、特典としてメンバーの顔のお面が付くらしく、それをCDと一緒に袋に入れられそうになり、必死で店員さんを制止したものの既に袋はテープで閉じられてしまった。「このお面本当にいらないなあ…」とか考えながら自宅に到着。少しでもお面を有効に活用してあげたく、自宅の冷蔵庫に貼っておいたら翌朝にはごみ箱に捨てられておりました。
Marching church『This World Is Not Enough』
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Iceageのボーカル、eliasのソロアルバム。Iceageの近作とも似通ったムードを共有しながらも、ピアノやストリングス等バンドには持ち込みづらいであろう楽器を全面に押し出したこれぞソロアルバム!ってな出来だ。ただeliasさん、自分で自分の顔をどや顔で眺めているというジャケットのデザインだけはいただけませんぞ。や、イケメンなんだけどさ。
GEZAN『言いたいだけのVOID』
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今年一番のキラーチューンでしたね。とにかく今のGEZANはかっこいい。音楽と投身自殺しかねないくらい、彼らの活動全てが音楽的であると思う。音楽に付いてまわる不純な事象全てをぶち壊して、彼らと黄金の時間だけ残ればいいと思う。
Communions 『Communions ep』
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真っ先にstone rosesを連想したけど、すぐに違うなって思った。眠れなくて朝になってしまい、光がカーテン越しに寝室を白く染めた瞬間が音楽になったような、ささやかな幸せと後悔の連なり。後にSEVENTEEN AGAiNの冒曲からもCommunionsからの影響を感じて凄くグッときた。
THE SATISFACTION『はすep』
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4月に新代田feverでライブを観てまずやられて、夏に出た本作を聴いてもっとやられた。「優男」「インザサマー」最高!彼らがリスペクトするピーズにもエレカシにも吉田拓郎にも無い、今この時代を生きる若者だけが持つ閉塞感、哀愁、愛憎を爆音のパンクサウンドにのせて鳴らすということ。松澤君の人柄も好き。
The Cavitys『5th demo』
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狂ったように矢継ぎ早に5枚のデモをリリースして、どれもがもうスノッティーでセンスフル、ファニーかつアンガーの連打で正しくパンク。音の抜き加減や音質も絶妙に計算されたショボイズムでございます。フルアルバム早めにお願い致します。
Sauna youth『distractions』
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name your priceと2980円の狭間を行き来してそろそろ息も切れてきた頃だ。Max eiderのリイシュー盤と一緒に購入した本作を聴きながら色々な事を考えるけど、結局サウナユースの爆音に飛ばされてどうでも良くなってしまうんだ。生きてればいい事あるよって言われてる気がして、また明日も頑張ろうって勝手に決意する。
Pictured resort『Phenomenon On My Pillow』
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アルバムには収録されていない、7'オンリーの激キラーポップチューンを。今この手の音をやると、猫も杓子もシティポップのタグを貼られてしまって嫌気が差す。彼らが鳴らすAORはチルウェイブ以降世界中のベッドルームで起きた革命の下に再定義された新しいインディーポップなんだ。新しい曲を書けなくなったprefab sproutには引導を渡して、僕達は僕達で楽しむしかないよね。
ISSUGI&DJ SCRATCH NICE『UrbanBowl Mixcity』
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ISSUGIは大好きなMCのひとりだ。DJ SCRATCH NICEと組んで制作された4thアルバムは言うなればいつものISSUGIなんだけど、それはマンネリを恐れて望まない方へ舵を切る大御所は成し遂げる事ができないセンスだと思う。
JIV『Cassette Tapes Club #6』
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Black lips直伝の悪がきガレージに浮遊感と多分のセンシティブを配合させたパンクサウンドを放つ早稲田のJIV。1発で好きになった。特に相馬君が初めて作ったというB面の一曲目「B.S.B」は初期WEEZERばりの繊細なアルペジオから一気に加速しシンガロングパートに突入する超キラー、KiliKiliVilla安孫子さんも激賞してました。
EXPERT ALTERATIONS『YOU CAN'T ALWAYS BE LIKED』
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SlumberlandからリリースされたEpが良くて愛聴の限りを尽くし、遂にリリースされたフルアルバムは歓喜の雄叫びをもって迎えました。ジャングリーというワードはこれからもっともっと大きなキーワードになっていく気がする。後にLiteratureとのスプリットも出て、自分の中の点と点が線になり震えた。
Killerpass『まわりたくなんかない』
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試行錯誤を繰り返して、ようやく辿り着いた待望のファースト。SEVENTEEN AGAiNの直後にリリースされた事実に拍手を送りたい。それだけでグッとくる。「少数の脅威」も「まわりたくなんかない」も根底にある感情は近いものだと思うし、この二作を同じ屋根の下に納めたKiliKiliVillaはこの国のパンクを再定義している。すばらしい。
only real『Jerk At The End Of The Line』
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odd eyes『A love supreme for our brilliant town』
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peepow『Delete Cipy』
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over head kick girl『over head kick girl wants to kill you』
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salt of life『Old youngster』
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suueat.『suueat.』
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Titus andronicus『The Most Lamentable Tragedy』
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falls『wednesday』
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SEVENTEEN AGAiN『少数の脅威』
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ご無沙汰しております。

f:id:ongakushitz:20151214144144j:plainすっかり更新が滞っておりました。というのもですね、レコードは相変わらずたくさん買っていますし、現行のリリースでもグッとくるものは多々あったりもしているのですが、何分仕事で神経をすり減らす日々が続いておりなかなか記事を書いたり話を聞いたり物事を考えたりする気にならなかったのが実情でございます。
12月の中旬には遂に心労から胃を壊してしまい、約1か月のお休みをいただく形になりようやく心身共に落ち着いてきた次第です。死ぬかと思いました。
休みをいただいたのはいいものの、平日休日問わず24時間オールフリー。社会人になってからの7年間、こんなにまとまった時間を過ごす事は無かったので暇で暇で困っています。娘の面倒を見ながら音楽を聴いたり、ソフトロックに傾倒してみたり、聴かなくなった主に和製ヒップホップやソウルのレコードを百数枚北浦和のユニオンに売りに行き思いっきり嫌な顔されたり(査定で三時間半待ちました)、スターウォーズ6作を一挙に観賞してみたり、昼間から回転寿司に行ってみたり、学生時代に戻ったかのよう。そろそろご近所のおば様方がざわめき出す頃です。
この勢い(ヒマの勢い)で色々記事を書いたりインタビューしたり企みたいと思います。ここぞとばかりに平日のライブにも出没します。どうぞ御贔屓に。
また、その他感想連絡苦情がある方は以下まで~。
shortcut-dancing-madness@ドコモ

今近所のワンダーグー内にあるソファーでこれを書いてるんですが、横で韓流雑誌を読んでる頭チリチリのおばさんが自らの股間をモソモソまさぐり出して吐きそうです。助けてください。