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Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

And Summer Club チャーケンくんインタビュー

大学時代とは魔法のような季節である。あらゆる社会的責任から解放され、365日24時間全てが自分のものになる。目の前にある膨大な時間を自由に貪る事を許されたモラトリアム製造期だ。つまりは自分次第で4年間は金色にも鈍色にもなる。若者は皆そこで思い思…

JIV 相馬くんインタビュー

セバ道という武道がある。古くは、12世紀以降の武家社会の中で生まれた武芸十八般と呼ばれた武士の技芸で武芸が成立し、戦国時代から江戸時代にかけて誕生した柔術のひとつがセバ道である。それは柔術として極めて優れた技法を持ち合わせ、ベイクセール複式…

pale/みずいろの時代 山田稔明インタビュー

「pale/みずいろの時代」全編を包む心地よい内省のフィーリング。それは近年の山田稔明の楽曲に感じることの無かったトーンだ。甘美なメロディに加え、生音と打ち込みが整頓され配列する有機的なアレンジが施されたポップソングの数々は日曜夜の絶望を優しく…

THE FULL TEENZ 伊藤くんロングインタビュー

2014年「魔法はとけた」で状況は一変し、I HATE SMOKE TAPESからの「swim!swim! ep」でそれは確信に変わった。2015年におけるNOT WONKとのスプリットツアーはあの夏のハイライト。あれから実に1年、季節は冬を終え春を追い越し、夏の予告が街を包む5月25日…

KUNG-FU GIRL milkさんインタビュー

久々のインタビュー記事です。今回は大阪を拠点に活動するインディバンド、KUNG-FU GIRLのボーカルとギターを務めるmilkさんにお話を伺う事ができました。2015年の夏にMiles Apart Recordsから100枚リミテッドでリリースされたデビューカセットをよく聴いて…

MY 2015 BEST DISCS 60

今年もお疲れさまでした。10月ぐらいから主に仕事関係で心身共に困憊し、週に数枚届く新しい音源を楽しみに気力だけで働いた結果、年末には遂に倒れるはめに。社会の厳しさ・理不尽さを痛感した1年でございました。そんな中、1月に生まれた長女の目まぐしい…

ご無沙汰しております。

すっかり更新が滞っておりました。というのもですね、レコードは相変わらずたくさん買っていますし、現行のリリースでもグッとくるものは多々あったりもしているのですが、何分仕事で神経をすり減らす日々が続いておりなかなか記事を書いたり話を聞いたり物…

あの娘、Killerpass『まわりたくなんかない』を聴いたらどんな顔するだろう

私はハヤシック君と話をした事がない。ライブハウスで目をギロギロさせていたり、物販前でオロオロしていたり、ステージでベースを弾きながら低空ジャンプを決めている場面は何度も目撃しているが、会話らしい会話は一度もした事がないのだ。しかし私にはハ…

THE SATISFACTION松澤くんインタビュー

9/2、I HATE SMOKE TAPESから単独カセットテープをリリースしたTHE SATISFACTION。今回はソングライターの1人であり、歌とギターを担う松澤くんのインタビューをお送りします。 インタビューは2部構成になっており、THE SATISFACTIONの結成から今までを振り…

Miles Apart Recordsインタビュー

今やカセットテープというフォーマットは完全に息を吹き替えし、インディー界隈のみならずトップアイドルグループまでもが新譜をカセットテープでリリースする、そんな状況にまで至っている。 AWAやLINE MUSIC等、もはや消費している事実さえ忘れかねない程…

over head kick girlをキミは知っているか

インターネットは音楽とローカリズムの密接な関係を変質させてしまった。それは地方の片田舎にいながら、画面を通し一瞬で東京や世界とコネクトする事を可能にした。YouTubeやUSTREAMを通し、遠く離れた場所で起きている現象を直ぐに追体験する事ができる。…

NOT WONK加藤くんロングインタビュー

2015年5月20日、KiliKiliVillaより1枚のアルバムがリリースされます。 バンドの名前はNOT WONK。北海道苫小牧に住む若干20歳の若者たちが作り上げたアルバムです。筆者も一足早くアルバムを聴かせていただきましたが、本当にとんでもないものが刻まれてしま…

While We're Dead.:The First Year (勝手に)全曲解説

遅れ馳せながら、4/22にリリースされたKiliKiliVillaのコンピレーションアルバム『While We're Dead.:The First Year』に付属しているファンジンに、本名で参加させていただきました。考えて考え抜いて、自分に求められた役割みたいなものを勝手に勘違いし…

角田くん(And Summer Club)×伊藤くん(生き埋めレコーズ)インタビュー

4月29日に生き埋めレコーズよりデビューEPをリリースするAnd Summer Club、今や日本のインディシーンにおいて熱い視線を一身に受ける彼らですが、今回はソングライターである角田くんと、生き埋めレコーズの首謀者のひとりでありTHE FULL TEENZとしても活…

JIV相馬くんインタビュー

局地的に大きな注目を集めるMiles Apart Recordsのカセットテープシリーズに、新たなニューカマーが登場!その名もJIV。何気なく買って聴いたが最後、その若さと衝動が溢れるバーストガレージチューンの連発に感銘を受けました。今回はJIVのボーカル兼ギター…

ももいろクローバーZ/青春賦

「今までホントにごめん!」 一聴するなり思わず頭を下げてしまった。 これは、ももいろクローバーZのニューシングル「青春賦」をカーステレオに差し込み、闇雲に再生した直後の私である。 と、いうのもだ。何故私が国民的アイドルグループの新曲を聴いて心…

川田晋也(CAR10)×安孫子真哉(KiliKiliVilla)インタビュー

CAR10のセカンドアルバム『RUSH TO THE FUNSPOT』の発売を記念して、今回はCAR10のボーカル・ベーシストであり、ソングライターでもある川田晋也と、彼らの所属するレーベルKiliKiliVillaを主宰する安孫子真哉のインタビューを行いました。 川田宅にて謎のミ…

【Somehow,Somewhere】Homecomings福富くんインタビュー

Anorak citylightsのインタビューシリーズ、第6回はHomecomingsのギタリストであり、ソングライターでもある福富くんの登場です!個人的にHomecomingsの大ファンでございまして、今回のインタビューはまさしく待望のものであったと言えます。(左端が福富く…

Anorak citylights的2014年ベスト

2014年ももう終わりますね。始まるときから分かってましたけど、やっぱり終わってしまいます。 Anorak citylightsは今年の1月に開設しました。音楽に対する自分の雑感を体系化したく、軽い気持ちで筆をとりました。個人ブログならではのフットワークで商業…

SEVENTEEN AGAiNと私

"僕はファシスト 君はレイシズム 君を傷つけた奴を僕は許さない" 1曲目"僕はファシスト"は安孫子真哉に捧げられた。僕は壁際の定位置から動けずに、固唾を飲んでステージを眺めていたのだ。 12/28に新代田FEVERで開催されたKiliKiliVilla主催イベント『不安…

安孫子真哉(KiliKiliVilla)×ヤブソン(SEVENTEEN AGAiN)ロングインタビュー

2014年10月15日、とある情報がひっそりと音楽系ニュースサイトにポストされた。 『元銀杏BOYZ・安孫子真哉らが新レーベル"KiliKiliVilla"設立 リリース第一弾はLIFE BALL』 この一報は一部の好事家達に大きな動揺を与えると共に、歓迎をもって受け入れられた…

【swim! swim!epリリース!】THE FULL TEENZ伊藤くんインタビュー

京都が生んだ新世代気鋭インディポップバンド、THE FULL TEENZ(フルティーンズ)が、なんと2014年12月24日にニューカセットテープをリリースします!リリースはI HATE SMOKE TAPES。新しい時代の空気を的確に掴み取り、この国の新しいインディポッ…

Not wonkとthe sleeping aides and razorbladesの新作に寄せて

10代後半~20代前半の若者によるインディーミュージックに、沢山のエポックが生まれております。 京都のhomecomings、hi how are you?、fullteenz。 名古屋のmilk、栃木のcar10、北海道のnot wonk、the sleeping aides and razorblades等々。 あらゆる文化の…

GOMES THE HITMANは素晴らしい

2014年10月11日。GOMES THE HITMAN7年ぶりとなる復活ライブを吉祥寺スターパインズカフェまで観てきた。正直まだ少しだけ興奮していて、うまく言葉にできないけれども。 17時オープンの会場は既に熱気で包まれていて、キャパシティ限界までチケットを出した…

Number two/Know your rights

パンク この寛厚な言葉に具体性を持たせるとすれば、Number twoの作品ほど適しているものはないだろう。彼らの楽曲に通底したささくれ立つパンクサウンドとポップなメロディセンスは、RamonesやRichard hellから続くパンクの定型を示し、今の時代にアップデ…

あの夏 あの海 あのカメラ-aztec camera"high land hard rain"について-

子供の頃、夏休みに福島のおばあちゃん家に出かけることがとても楽しみだった。 おばあちゃんは福島県いわき市に住んでおり、そこは海沿いの街であったことから遊びに行く度に海や川へ連れていってもらえたのだ。 兄弟や従姉とみんなで海へ出かけ、日が暮れ…

夕暮れーしょん

iPodを壊してしまった。 一見よくある日常の損失に思えるかもしれないが、僕の心身に与えた被害は甚大だ。 僕は2台のiPodクラシックを容量いっぱいまで使っており、そろそろ3台目の購入を検討していたところであった。 実に10000枚以上に及ぶ僕の所有音源の…

the sleeping aides and razorblades 白浜くん ショートインタビュー【無人島に持っていきたい5枚のアルバム】

北海道のthe sleeping aides and razorbladesという若いバンドが大好きです。 バンド名でピンとくるアナタの目には寸分の狂いもありません。新旧パンクスが入り乱れて喝采を送った2000年代の伝説 exploding heartsの曲から引用された名前を持つthe sleeping …

早すぎたアノラック/sidewalksについて

Sidewalksというバンドが好きだ。 かれこれ5年くらい聴いているだろうか。sidewalksは80年代初頭にアメリカ/ミルウォーキーで活動していた、早すぎたアノラックバンドである。 シャープなリズム隊にペッラペラの単音ギター、ヘボいボーカル。しかしながらメ…

And summer clubとフルーツアンドベジーズ

若き大阪の新鋭、And summer clubのデモを聴いている。 現行のUSインディ(曖昧な言葉だよね)直系のアートワークにグッときて購入、僕好みのポートレート+シンプルロゴ。Summer campの日本デビュー作に通じる素敵なアートワークです。このメンバー不在感、あ…

呆れるくらいにパンク♡ぐらんぴぃず♡

7月6日に結婚し、新居に引っ越した。職場から程近い新築アパートの2階だ。さぞかし甘い新婚生活が始まることだろうと夢想していた。朝はチューで送り出してもらい、昼は愛妻弁当を食べ、夜は美味しい晩御飯を食べながらバラエティ番組等を見て笑うのだ。お…

『ヤツらの勝手さ!』NOT WONK 加藤くんショートインタビュー

毎度おなじみ流浪のブログ、Anorak citylightsです。北海道の苫小牧を中心に活動する3ピース インディーロックバンド、NOT WONKをご存じでしょうか。 高校時代にバンドを結成、現在メンバー全員が10代ながら3枚のデモ音源を発表。目下最新作である"wonk fo…

近代ギターポップの素晴らしい世界

ギターポップというポップスのカテゴリがあります。 定義をwikipediaで調べてみると、 『ギターポップ(日本名)とは音楽ジャンルのひとつ。アコースティックギターもしくは歪みの少ないエレキギターを中心に奏でられる洗練されたロックという意味合いが強い…

東京の街が奏でる

体調を崩し、職場近くの病院の待合室にいる。胃をやられてしまった。情けない。 毎日涼しい部屋で音楽を聴いたり映画を観るだけの生活ができたらどんなに楽しいだろうか。日本のサラリーマンはかくも偉大である。僕が宇宙人ならば3日で気が狂っている。 今…

SEVENTEEN AGAiNヤブソン ロングインタビュー

普段はうだつのあがらない日々や音楽に対する雑感をボチボチ綴るだけの当ブログですが、今回はなんと特別企画!今僕が一番話を聴きたい方にインタビューをすることができました!SEVENTEEN AGAiNというバンドをご存知でしょうか。 近年ライブハウスを賑わせ…

新訳 銀杏BOYZとモラトリアムに関する駄文

セカンドアルバム"光のなかに立っていてね"のリリースから半年が経とうとしている。リリース直後、僕は9年前のように峯田和伸のことを考え、メールを送りつけ、銀杏BOYZと共にあった学生時代のようにはしゃいだ。なによりアルバムを聴きまくった。 前評判通…

山田稔明(gomes the hitman)と私~後編

山田稔明特集、後編です。 山田さんおよびゴメスは、正式なスタジオアルバム以外の音源が多く存在します。多くは2~4曲入りのepサイズのCD‐R音源。山田さんが自主製作した代物で、ライブ会場や通販限定で買えました。 僕も2009年のソロデビュー以降の自主音…

山田稔明(gomes the hitman)と私~前編

過剰な愛を添えて熱量のみでお送りする、gomes the hitman特集。今回は前編、山田稔明さんがソロ活動を始める以前、gomes the hitmanのディスコグラフィーをレビューします。wikipediaのコピペみたいな毒にも薬にもならないような記事にはしたくないし、評論…

自転車疾走シーン

"音楽について" 色々と書きたい事はあるのですが、転勤先の支店が相当激務であり、なかなか思うように考えている事を体系化できない。音楽のことだけ考えていたいけど、仕事や結婚の準備や勉強やら他にも考えなくちゃいけないことがたくさんあって、とても目…

"クラブ*ふぁんふぁ~れ"

ももクロの国立競技場公演に行ったり、小沢健二さんの16年ぶりテレビ出演を固唾を飲んで見守ったり、自身の転勤が決まったり、結婚が決まったり、シャムキャッツの新譜が大好きだったり、いつになく騒がしく春を過ごしています。 最近、大人になる という事…

フジロッ久(仮)”あそぼう”と私

3/27の夜、僕のふとしたツイートにリアクションがありました。フジロッ久(仮)の藤原さんと僕の対話です。フジロッ久(仮)が7年くらい前にやってた曲、ヤングマーブルボアダムス だとか ユリイカ だとか 家出5秒前 だとか さみしんぼう宇宙大戦争 だとか今で…

alpaca sports"sealed with a kiss"と私

熱心に音楽を追っていると、その情報の速度に体がついていけない時がある。毎日毎日世界中ではあらゆる音楽が鳴らされ、録音され、CDとして商品化されるのを待っているわけだ。膨大な情報が発信され、僕はできるだけ多くの情報を捉えようとTwitterを巡回する…

山田稔明(gomes the hitman)と私~intro

小沢健二という男がいる。90年代、彼は才能の限りに表現を行い、日本のポップミュージックを塗り替えた。 過去の偉大なポップソングからのあらゆる引用を辞さない、墓場荒らし故に目映い輝きを放つトラック。平凡な若者の日常を、世界からの祝福として描き出…

曽我部恵一"まぶしい"と私

前作"超越的漫画"から僅か4ヶ月でリリースされた本作"まぶしい"。ノーコンセプトであることがコンセプトであると言えるだろう。僕は一聴して息を飲んでしまった。 ファンク、ギターポップ、フォーク、シューゲイズ、パンク、ヒップホップ、ポエトリーリーデ…

豊田道倫&mtvband"fuckin' great view"と私

京都へ向かう新幹線の中にいる。 相方が寝てしまったため、イヤホンを耳に差し、窓の外で流れていく知らない街を眺めている。 もし、この知らない街で生まれ育ったら僕は今頃どんな暮らしをしていただろうか。そんな考えても仕方ないことを考えながら、iPod…

hi,how are you?”?LDK”と角質の話

寝室にて、彼女が何かクリームのようなものを必死にかかとに塗りたくってた。 ピンク色のフワフワしたパジャマに身を包み、小さな体を折り曲げて、コッペパンみたいな足に。 僕はスピーカーから聴こえるsmall facesのビートで指をクラゲみたいにふにゃふにゃ…

スカート”ニュー グッド タイム ミュージック”と私

先日リリースされました、スカート.a.k.a.澤部渡のニューアルバム”ニュー グッド タイム ミュージック”です! 本作は恒例のCOMITIA出品作品であり、一部レコ屋限定流通のアルバム。また、プレス盤ではなくCD‐Rであることからも、ナンバリングされた正式なオ…

mobb deepとdown north camp

忘れもしない、宇都宮西川田のブックオフ。うら若き大学生夏の実家帰省。退屈に耐えられなくなり、そこらのブックオフを回り片っ端から500円棚を漁る。「M」列の一番はしっこ、mercury revの隣り。引き上げた瞬間、強烈なヤニの匂いにやられる。ジャケットに…

SNOTTYと私(fruity発wienners経由でんぱ組行き))

銀杏ボーイズの衝撃から2週間。色んなレビュー読んで楽しかった。絵に描いたような賛否両論であり、賛も否も両方銀杏ボーイズ大好きなんだなーってのが伝わってくる。 対象への愛や思い入れがこみ上げて、自意識が混じって最終的な着地点が見えなくなってる…

銀杏BOYZ"光のなかに立っていてね" "BEACH"と私

"光のなかに立っていてね" 青春はいつか終わるし、銀杏BOYZだっていつか終わる。そこに永遠は無い。 かつて彼らは、そのあり得ないはずの永遠を鳴らし、盤の中に閉じ込めておくことに成功した。 誰もが彼らの音の中に青臭くて仕方ない頃の自分を見つける…