alpaca sports"sealed with a kiss"と私
熱心に音楽を追っていると、その情報の速度に体がついていけない時がある。毎日毎日世界中ではあらゆる音楽が鳴らされ、録音され、CDとして商品化されるのを待っているわけだ。膨大な情報が発信され、僕はできるだけ多くの情報を捉えようとTwitterを巡回する。手にいれた情報を咀嚼し、ピックし、僕は音源を手にいれる。だけど時には情報をキャッチし漏れてしまい、よく聴いてたバンドの新譜がいつのまにかリリースされていた!なんてのはよくある話。そんな不幸をひとつでも多く減らすためには、やはりとにかく情報を掴むしかない。
僕は主にハードコアパンク、ヒップホップ、ギターポップ、ネオアコ、アイドル等所謂洋邦ポップミュージック全般を好んでおり、情報の強者になるべくスマートフォンを握りしめております。
近年、日本のギターポップシーンは復権を果たしております。homecomings、sloppy joe、wallflower等、フレッシュなバンドが純度の高いギターポップを鳴らし、音源も好セールスを記録。ギターポップカルチャーをあらゆる面からサポートするtwee grrrls clubの貢献も見逃せません。
そんな日本の面々もフェイバリットに挙げる、pains of being pure at heart以降のギターポップシーンでベストとも言える、驚異的に爽やかな風が吹くバンドがalpaca sportsです。スウェーデンのバンド。先日来日もしましたが、見逃しました(情報の強者…泣)。
Another sunny day
hit parade
Rocketship
east village
fantastic something
上に挙げたのはギターポップのレジェンドです。少しでもギターポップ好きを自負する人ならば通るアルバムだし、僕も大好きなアルバムばかりです。
Alpaca sportsはそんなギターポップレジェンドの遺伝子を最も幸福な形で継承したケースといえるでしょう。
キラキラと輝くアルペジオ、シンプルなリズム、少し頼りない歌声、春風のような爽やかで涼しげなメロディ、散りばめられたストリングスの優雅な音色。
僕には夢があります。愛する人と結婚し、子供を作り、働き、郊外に家を立て、ささやかだけど幸せな家庭を築く。いわゆる平凡かも知れないが、確かに存在する幸せ。自分の親が僕や兄弟に与えてくれたような幸せな生活。そんな自分の描く未来のサウンドトラックとして、彼らの音楽が流れていたらどんなに素敵だろうかと思います。
おそらく、彼らは知らないでしょう。自分たちの作った音楽が遠く日本の片田舎に住む青年の人生を少しだけ豊かにしていること。でもそれが音楽でありポップミュージックだよな。