Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

And summer clubとフルーツアンドベジーズ

若き大阪の新鋭、And summer clubのデモを聴いている。
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現行のUSインディ(曖昧な言葉だよね)直系のアートワークにグッときて購入、僕好みのポートレート+シンプルロゴ。Summer campの日本デビュー作に通じる素敵なアートワークです。このメンバー不在感、あまり盛り上がってないパーティ感、好き。
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音の方はというと、バンドの持つポテンシャルが全然活かせてないんじゃないか という印象(偉そうにごめんなさい( ;∀;))
Real estate、big troubles、beach fossilsやviolensからの影響を色濃く感じる所謂ビーチポップサウンド。狙ってやってるのかもしれないけど、ベッドルームっぽい籠った録音ではなく、スタジオ練習のガチャ録りっぽい生々しい録音なので、単純に曲が聴きとりづらい瞬間がある。
しかしながら集中して音の粒を聴取すれば、前述したようなバンド直系の煌めくギターポップサウンドはたまらないものがあるし、個人的な好みを分ける"海へ行くつもりのないビーチポップ感"が満載で、もっともっと練り込まれた録音で聴いてみたいと思う。
まあ、あくまでデモ音源なので余計な物言いは無しとしてしまいたいところではあるが、名刺代わりにするなら少し勿体無いと老婆心ながら思ってしまうのであります。なにしろ曲が良いので。
彼らの正式なスタジオ音源が収録されてるという"生き埋めVA"は先程注文したばかりなのでまだ未聴。聴くのが楽しみです。

続いては足利のキュートアノラックバンド、フルーツアンドベジーズのファーストアルバム"フルーツアンドベジーズのいちねんめ"について。
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僕は南栃木出身なので、足利という地にはそれなりの思いがあります(うちの会社も大いに所縁あるし)。そんな場所でcar10等とマイペースに活動する彼女達の自主制作音源。
ボロくてポップで歌心がこぼれ出すアコースティックポップは聴き手を選ばず、子供からお年寄りにまで受け入れられかねない敷居の低さ。ギター以外にもピアニカやたて笛や謎の鈴や鉄琴やバケツ(!)を駆使してアレンジしており、ドラえもんアンパンマン等のアニメ主題歌やローカルCMソングをローファイに緩く表現したかのような自然体のわかりやすさ&ポップさ です。女の子が石ころやガラクタでおままごとする あの眩しい独創性を音楽で発揮しているように思えて何とも微笑ましいく、フレッシュな果物や野菜のように瑞々しいアルバムであります。

以上、2つの若いバンドについての雑感でした。両者やNOT WONKの新曲も入った"生き埋めVA"、聴くのが楽しみ。