Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

『ヤツらの勝手さ!』NOT WONK 加藤くんショートインタビュー

毎度おなじみ流浪のブログ、Anorak citylightsです。

北海道の苫小牧を中心に活動する3ピース インディーロックバンド、NOT WONKをご存じでしょうか。
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高校時代にバンドを結成、現在メンバー全員が10代ながら3枚のデモ音源を発表。目下最新作である"wonk for wonk"においては、Mega city fourとcloud nothingsがポゴダンスを踊るような 蒼いメロディと疾走感が理屈抜きでカッコ良いです。
筆者も何気なく試聴した"not enough"に心奪われ、デモ音源を2枚注文、聴きまくっております。

過去と現在のハイブリットといいますか、既にこの世には無い しかしながら爛々と光を放ち続ける過去の音楽を、今のインディーロックを通過した価値観でもって鳴らす。しかも10代の若者が、です。非常に健全な事であります。音楽の理想的な受け継ぎ方だな~と感動すら覚えたわけです。

音源良かったし話がしたい!って事で、早速 メインソングライターでありギターボーカルを務める加藤くんにインタビューさせていただきました。お時間の関係上長い時間のお話ができずショートインタビューという形になりますが、NOT WONKを10倍楽しく聴くテキストとしてご活用ください!巻末には勿論あの質問もあります。

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(真ん中が加藤くん)
試聴音源はコチラ→ http://soulmine.jp/?pid=76030411
(not enoughのスタジオ音源が聴けます。最高でしょ?)



イチロー(以下、宅):Anorak citylights宅です。ヨロシクお願いします!

加藤くん(以下、加):よろしくお願いします!!

宅:2枚のデモ聴かせていただきました!月並みな感想ですけど、凄く良いです。やっぱり一番先に思い出すのはMega city fourですねー!影響受けてますか?

加:まさにその通りです!一番最初に好きになったバンドでは無いんですが、多大な影響を受けているつもりでやっています笑
宅:そもそもどんな音楽が好きだったんですか?最初からパンク?

加:どこを最初にするかなんですが、小学生の頃に兄がGood charlotteSimple planを聴いていて、今思えばそれが一番初めのパンクとの出会いだったのかもしれません!中学生の頃はELLEGARDENにどハマりしていて、バンドで一番最初にコピーした曲もELLEGARDENの曲です。

宅:あー、2000年代初頭にポップスっぽいパンクのブームがありましたよね。僕もnew found gloryとか聴いてました。では、バンドも初めはコピバンで、そこから徐々に掘っていってMega city fourに出会うわけですね?

加:バンドを始めたキッカケとしては、高校一年生の時に今までやってた野球を辞めて楽器を始めた事です。初めて観に行った地元のライブで 指入れGenMENというパンクバンドを観て、俺もバンドをやらなきゃ!と感化された記憶があります。
宅:指入れGenMENって凄い名前ですね。

加:はい!それから約半年後くらいに自分のバンドで初ライブをしたんですが、そこで 指入れGenMENの白浜くん(現the sleeping aides&razor blades)が別バンドで出ていて、初対面の僕にSEVENTEEN AGAiNのファースト(超名盤!)を貸してくれたんです。そこから白浜くんにメロディックパンクバンドのCDを借りまくって、Mega city fourに行き着きました。
宅:SEVETEEN AGAiNのファーストがキッカケでパンクにのめり込む、凄く今っぽいエピソードです。あれは僕もたくさん聴きました!NOT WONKからはMega city fourの中期からの影響を感じるんです。世間でも評判の初期ではなく、ミディアムテンポの腰を据えた曲がガンガン入ってきたsebastopol RD~magic bulletsくらいの時期。加藤くんはどのアルバムが一番好きですか?

加:実を言うと、Mega city fourはファーストと、去年再発されたsebastopol RDとwallflowerのシングルしか持ってないんです!ファーストは 本当に俺たちパンクバンドだぜ!みたいな感じがして凄くいいんですが、一番好きなのはsebastopol RDかもしれないです。僕はあのアルバムにグラスゴー感を感じていて、色んな音楽的要素が見え隠れしているところがたまらなく好きなんです!
宅:sebastopol RDは所謂メロディックパンクでは決して無く、wizの歌を軸にギターポップネオアコにまで枝葉が伸びている感じがありますよね。あとはNOT WONKなんですが、UKメロディック以外にもUSイーストベイのラフメロディックとか、最近のインディーポップからの影響も感じています。Mega city four以外に影響を受けたバンドについて教えてください。

加:まず、一番最初に挙げたいのはGreen dayです!insomniacくらいまでしか聴けないんですが、ファーストはポップパンクというよりイーストベイだと思って聴いてます。あとは現行のUSインディーバンドですね。よく聴くのはcloud nothings、smith westerns、the drums等です。あとは、スーパーカーのスリーアウトチェンジには結構影響を受けています。

宅:not enoughからは初期Green dayをビンビン感じてました笑

加:あれは完全に、ファーストに入ってるgoing to pasalacquaのオマージュです笑
宅:それと、clod nothings、smith westerns、drumsは納得です。NOT WONKはMega city fourとUSインディーを繋ぐ貴重な存在だと思ってます。スーパーカーは何だか意外です。あんまり日本のバンドっぽさを感じないんですよねー。あ、新しいデモのジャケットにはおとぎ話がいましたが笑

加:スーパーカーくるりはおとぎ話は、日本のバンドの中でも特に好きです。luckyは名曲です!
宅:ありがとうございます。そろそろお時間ですので、こんな感じでショートインタビューを締めたいと思います。貴重な時間をありがとうございました!

加:こちらこそありがとうございます!こんな体験初めてでしたので笑 本当に楽しかったです!

加藤くんの『棺桶に持っていきたい5枚のレコード』

Mega city four/tranzophobia
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green day/1039/smoothed out slappy hour
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cloud nothings/cloud nothings
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literature/arab spring
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the drums/the drums
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加藤くんありがとうございました!次はもっと長くお話しがしたいですね!
アルバムもお待ちしてますよ!!!