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Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

Number two/Know your rights

パンク この寛厚な言葉に具体性を持たせるとすれば、Number twoの作品ほど適しているものはないだろう。彼らの楽曲に通底したささくれ立つパンクサウンドとポップなメロディセンスは、RamonesやRichard hellから続くパンクの定型を示し、今の時代にアップデートさせたような純度の高い"永遠のティーンエイジソウル"を奏でているからだ。そう、彼らは常に怒っており、問題を提起しており、声をあげている。
パンクとは常に怒れる若者の音楽であり、ひいては怒れる若者のソウルを持った全ての群衆のための音楽であった。
彼らのアティチュードがハッキリと体現された歌詞の一部を抜粋し紹介する。

"みんなキチガイの追いかけっこに夢中なんだ 僕には関係ないけどね みんな自分の利益に狂っちまってる 僕には全く関係ないけどね"(who wants to be young forever)

"僕はアナキストじゃないから 毎日働くし税金だって払うさ 僕はファシストじゃないから 君がどうやったら笑ってくれるのかを考えるんだ 僕は資本主義って苦手だから マクドナルドには行きたくない"(attitude)

"うんざりだ くそ情報社会 たくさんだ 便利は人を馬鹿にする うんざりだ 洗脳薬の流行歌 たくさんだ 戦うときには好きな歌を聴くんだ"(gimmi radical radio)

社会や政治における彼らのポジショニングにおいて僕は語る言葉を持たないが、もしかしたら僕も彼らのエネミーなのかも知れない。僕らは生きていれば社会を切り離すことができず、パンクと社会は切っても切れない腐れ縁である。BPMは加速しギターのノイズが噴煙をあげる。分かることは、彼らの歌に嘘は混じっていないということだ。パンクバンドである。
しかしながら、ハードコアパンクにまで振り切れることなくポップなイメージを決して崩さないソングライティングの巧みさと、ボーカルであるジュニア君の歌の魅力と素晴らしいメロディはその他大勢のパンクバンドには決してたどり着けない境地にあるといっていいと思う。あらゆるパンクのレコードを10000枚聴き漁り、本質だけをピックしたような 古今東西の血が巡ったパンクソングが鳴らされている。
最後にひとつ 個人的な話になり恐縮であるが、2007年頃パンクバンドを組んでいた友人の企画ライブにDJトイレタイムとして出演させていただいた時、同ライブのトリを務めたのが前身バンドを経て結成されたばかりのNumber twoであった。打ち上げで ジュニア君はジャクソン5が大好きだと嬉しそうに話してくれた。ギターの牛君とも西荻やポップパンクについて話したはずだ。僕にとっては貴重な体験であったため よく覚えている。帰り際に出来たばかりだという7曲入りのデモ音源をいただいた。レコード棚の天辺に鎮座しているそいつを久しぶりに聴けば、今回出たアルバムと変わらずピュアなパンクソングで満たされていてとても嬉しくなったのだ。Number twoは最高だよ。

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