Anorak citylights

レコードを買ってから開けるまでのドキドキとか、自転車のペダルを加速させる歌や夏の夜中のコンビニで流れる有線など些細な日常とくっついて離れない音楽についての駄文集 twitter ID→ takucity4

川田晋也(CAR10)×安孫子真哉(KiliKiliVilla)インタビュー

 CAR10のセカンドアルバム『RUSH TO THE FUNSPOT』の発売を記念して、今回はCAR10のボーカル・ベーシストであり、ソングライターでもある川田晋也と、彼らの所属するレーベルKiliKiliVillaを主宰する安孫子真哉のインタビューを行いました。

川田宅にて謎のミックス活動に勤しむ2人を強引に連れ出し、群馬県太田市内にある某居酒屋にてインタビューを実施。話はCAR10の新作から川田くんのソングライティング、果てはディープなバンド談話からレーベルスタンスの話にまで波及。KiliKiliVillaウェブ上で公開されているCAR10公式インタビューと合わせてご覧くださいませ。あくまでこちらは’’裏’’インタビューです。

 

 

f:id:ongakushitz:20150124154935j:plain

 

前回参加させていただいたCAR10公式インタビューに続いて、今回はメンバーである川田くんとレーベルオーナーである安孫子さんにお話を伺いたいと思います。宜しくお願いします!

川田晋也(以下、川):宜しくお願いします!

安孫子真哉(以下、安):けむちゃん(宅イチロー)は異常性欲者だからね…笑

いきなり何て事を言うんですか!笑 今日はCAR10の新作の話を肴に、色々なお話を聞かせていただければ。

川:俺の作る曲、元ネタがある時もあるんですよ。多分全然分からないから、バラしても良いんですけど。自分で聴いてても、「俺何でこの曲元ネタにしたんだろ?」って分からなくなりますからね。

CAR10のファースト(Everything Starts From This Town)が出た時も、割と色々な人が感想をツイートしてたりしたんですよ。CAR10の音をポップパンクって表現してる人がいて少し驚きましたね。

安:流れで言ったら仕方ないし、広義で言ったらポップパンクなんじゃない?

川:難しいですよね。確かにポップパンクも好きですけど、あんまり影響等は無いかもしれないです。

CAR10はインディーポップ方面のリスナーからも支持されていて、そのバランスが面白いな、と。

安:俺もそれは聞きたいとこかなー。川田くんは自分の曲はどう分析してます?最高ですよね?笑

川:いや、CAR10の曲はそんな好きでもない気がします笑 suueat.(川田くんの別バンド)の曲は自信あるんですけど、CAR10の曲は自信無いんですよ笑

安:(爆笑)

CAR10の曲は、川田くんが原型を作って、スタジオで他の2人(櫛田、永井)が肉付ける形ですか?

川:ギターで一曲作って持っていったものを、櫛田のセンスでアレンジして、あんなぶっ飛んだ音にしてもらって。ドラムはほぼ任せてます。参考音源を聴かせたりもしますね。持っていった原曲から毎回ほど遠くなるのが面白いです。

あの最高過ぎるギャングコーラスは誰が作るんですか?

川:それも俺ですね。俺、割と几帳面なんでコーラスはキチッと歌って欲しいんですよ。でも、あの2人は自由なんで、俺の思うようなコーラスをしてくれない笑  自分が「こういうコーラスして」って頼んだのが、いつのまにかいつもああいうコーラスになってるんですよね(笑) でも、そこがイイって言ってくれる方が増えてきて驚いてます。

今日、僕色々質問考えて紙に書いてきたんですけど、それを嫁の実家に忘れてきてしまいまして…笑

川:超意味ないじゃないですか笑

今回の新作の収録曲について、特定の影響源などあるんですか?

川:ありますね。例えば、1曲目の『Bastard Blues』。これはandymoriとTHE CLASHをイメージして作りました。

安:そうだよね。最終的に全然別物になってるけど。

川:2曲目の『Always From A-Town』はWeezerが好きで作りましたね。

安:ああ、完全にそうだね!ちなみに、4曲目の『K Gotch』は川田くんのお家で飼ってた愛犬の歌なんだよね。川田ゴッチ。

感傷的な歌詞だなあ、と思ってたんですが笑 今はなき愛犬へ捧げた歌だったんですね。

川:そうです笑 あと、9曲目の『Rambunctious H-Kun』、これはHi,How are you?の原田くんの事を歌った歌ですね。H-Kunは原田くんです。2日くらい前に原田くんからメールが来て、「やっと気付いた、これは俺の曲だ!」みたいな事を言われました笑

安:(爆笑)

川:最初は「K Gotch最高!」みたいなメールが来てたんですけどね笑 全部の曲に元ネタみたいなのがあるのかって言われたらそうでもなくて、昔バイトをしてた時に浮かんだメロディをケータイに録音して曲を作ったりもしてましたし。

安:あ、じゃあ今回の新作の曲はかなり昔に作った曲もあるんだ? 

川:それもありますね。今の仕事に就いてからは、「トイレに駆け込んでケータイに鼻歌を吹き込む」事ができなくなってしまったんです。周りの作業音がうるさすぎて笑 音楽以外だと、11曲目の『Daily swamp』は漫画の『日々ロック』を意識して作ったんです。2011年くらいの秋葉原でのライブの後に泊まった漫画喫茶で日々ロックを読んで、家に帰ってから直ぐに作ったんですよ。しばらくお蔵入りしていたんですけど、新作に収録しましたね。

安:仕事中に浮かんだアイディアをすぐに記録に残しておけないのは、作曲者として歯がゆいところもあるでしょ?

川:そうなんですよ。最近の作曲方法なんですけど、よく練習で使ってる足利SOUNDHOUSE PICOのスタジオの外にギターが立て掛けてあるんです。練習の開始時間の20分くらい前にスタジオに行って、あわててそのギターで作曲して、その日の練習でメンバーに出すんです笑

安:それであんなに良い曲できるの!?不思議で仕方ない笑

川:『Bastard Blues』は完全にそのやり方で作曲しましたね笑 「これいけるかなー」くらいのノリで作ったら、意外と良かったっていう感じです。元々、THE CLASHの『Jimmy Jazz』が好きで。イントロのリフから派生させて、形にしていきました。

ちょっと質問を変えちゃうんですけど、川田くんの歌詞の書き方についてお聞きしたいです。

川:歌詞は適当なんですよねー笑 その時その時で思ってることを書いてるだけなんですけど。

英語と日本語のバランス感も好きなんですよ。『Bastard Blues』は英語で歌い上げたところにラストで日本語がガーッと入って、それがまた凄く良い詞で。

川:うーん。

安:全編を日本語だけでストレートに歌うのも恥ずかしい感じがあるんじゃない?何だろう、気恥ずかしさというか、「自分の思ってる事をそのままで伝えたい」みたいな願望は少ないんじゃないかな。

川:うーん。

安:自分の中で勝算の無い事はしたくないでしょ?

川:それはありますね。ちょっとでも疑問に思う事は絶対にやりたくないです。自分にとって恥ずかしいと思えちゃう事はやらない。例えば、『Always From A-Town』はアルバムに入れるつもり無かったんですよ。安孫子さんの熱烈なリクエストもあって、収録したんですけど笑 俺達からしたら、「この曲ちょっと恥ずかしくない?」みたいなところもあったんです。

CAR10の場合、自分達が気に入らない曲なのに、他者からの評価が高い事も多いですよね。

川:それはあります。自分達でボツにしようとしている曲を聴かせてみたら凄く評判良かったり。

安:櫛田くんはアルバム発売の1か月くらい前に「あれ?『Always From A-Town』が1番良い曲っぽい!」って言ってたよ笑

川:マジですか笑 『Always From A-Town』はSAUNA COOLのコンピレーションアルバムに提供した曲が原型なんですよね。作った直後はメンバーの間でも大不評で、ライブでもやっていなかったんです。セカンドアルバムを作るにあたり、曲のストックを安孫子さんに片っ端から聴いていただいた時に、「この曲を長く展開させて録音したら面白いんじゃないか」とのご指摘を受けまして。

あ、アルバムを作る段階では『Always From A-Town』は出来ていなかったのですね。

川:出来ていなかったですね。

歌詞についてもう少し掘り下げて聞かせてください。川田くんは「地元」について歌う事が多い、と感じているんです。先ほどお話に上がった『Always From A-Town』だったり『Everything Starts From This Town』だったり。やはり、ヒップホップでいう「地元をレペゼンする」みたいな意識があったりするんでしょうか?

川:単純に、足利でしか遊んでないって事が大きいですね。

安:CAR10からは、野心みたいなものを全く感じないからね。あくまで自然体。俺はそういうところもキュンときている笑

川:『Everything Starts From This Town』はタイトルこそ前向きなニュアンスを受けますけど、歌詞は違くて。とても慕っていた足利の先輩が失踪してしまって、「あの人はもうこの街にいなけれど、それでも俺達はここでやっていかなくちゃ」っていう気持ちで書いたんです。

なるほど。「東京には負けない」みたいなヒップホップ的な価値観で扱う「地元」とはまるで違いますね。

川:ヒップホップで思い出したんですけど、俺歌詞とかはキミドリとかの影響とかも大きいかもです。

キミドリ!

川:歌詞とかに自分の考えてたことと似ているとこがあったりして。

キミドリのどんな部分に惹かれますか?

川:ノーマルな感じがするところですかねー。『自己嫌悪』は自分の中でバイブルみたいな曲です。あとは、SHUREN THE FIREとか。

SHUREN THE FIRE!めちゃめちゃ好きだったラッパーです笑

川:マジすか笑 SHUREN THE FIREの『111Helicopter 』って曲が凄く好きで。歌詞も超良いんですよ。キミドリと一緒で、ノーマルな人がちゃんと人らしいこと言ってる感じがすることに影響受けました。SHUREN THE FIREは昔桐生にもライブしに来てたみたいで。

キミドリやSHUREN THE FIRE等ヒップホップからの影響も濃い、と。

川:そうですね。andymoriも超好きなんですけど、歌詞からの影響は少ないなあ。あ、あとはツトムさん(A PAGE OF PUNK)からの影響は確実にあります。ツトムさんが教えてくれた詩人で、黒田三郎さんと萩原恭次郎さんっていう方がいるんですけど。そういう人たちの詩を読んでたら、あ、どんな下向きでも自分の言葉を形にするのが大事なんだなーって。黒田さんの言葉も、ノーマルな感じがして、自分たちに近しい言葉で、だからか読んでて一緒に落ち込めるというか(笑)

英語と日本語の歌い分けは?

川:歌ってて恥ずかしいか恥ずかしくないか、それだけです笑 歌っててしっくり来たら日本語でいいけど、しっくりこなかったら英語にする。そんな感じです。出来るのなら全部日本語で歌いたいなって思ったりしますけど、そこまでの技量は無いです。

安:気合が先行してないんだよね笑

川:歌いたくなくなったらそれで終わりなので。日本語でも英語でも歌いたいこと、歌える範囲のことしか歌いたくないです。下手したら『Bastard Blues』の歌も危ういですよ、自分の中では笑 紙一重ですね。だって、『Daily Swamp』の歌詞なんて超手抜きですよ笑

安:それ、大丈夫?笑

川:PRESSURE GROUP(川田くんの宅録ソロユニット)でボツにした歌詞を使ってます笑 

安:川田くんはCAR10にsuueat.にPRESSURE GROUPと、色々な名前で音楽作ってるんだよね。創作は生活の真ん中にある感じ?

川:職場も鉄工所なので、毎日何かしら作ってますよ笑 

鉄を作るか曲を作るか笑

川:そんな感じです笑

新作は安孫子さんが主にミックスを担当されたと思うのですが、その辺りについてもお話が伺えれば。

安:ミックスはねー、力技だったね笑 CAR10のセカンドアルバムを制作するに当たって、色々考えたの。このちょっとローファイな謎サウンドにする上で。CAR10は色々な出会いを踏まえてきた中で、その時その時の環境で自然に作品を創ってきたと思うの。なので、彼らの今までの流れを一切遮断するような事をするのはダサいと思った。今までと地続きでより良いモノを作りたかった。自分達で出来る範囲で皆で盛り上がってサウンドを作る事が現時点ではベストなんだと判断しました。それが世間にとって最高なのか、分からないけれども、私なりにCAR10のストーリーを尊重した上でミックス、作品創りをさせて頂きました。

川:安孫子さんはPRESSURE GROUPの音とかも聴いてくれてるんで、俺の好きな音のニュアンスは抑えていてくれていたと思うんです。

安:そうそう。

川:安孫子さんがミックスしてくれた出来上がりの音を聴いて、一発で最高だと思いました。

安:音響的には、割と冒険なんだけどね笑

川:俺も安孫子さんがミックスしてくれている時一緒にいたんですけど、あぐら掻いてただけです笑

安:けむちゃんはどの曲が好き?

僕は『Temptation』ですね。ガレージ版大滝詠一だと思ってます。

安:おおー笑 確かに天然色だからね笑

川:『Temptation』のコーラスは、櫛田と永井が眠くてどうしようもない状態で録音しているので、適当なんですよ笑 スタジオで『Temptation』を練習する時も、彼らはコーラスを覚えていないんです笑

新作の反響はいかがですか?発売日には、僕のTwitterのタイムラインがCAR10への賞賛だらけでしたよ。

川:マジっすか笑 実際全然実感無いですね。リリースしてからあまり友人にも会ってませんし、反響を肌で感じる事が少ないです。

JETSET RECORDS等でも売れ行きが良いみたいですね。

安:マジ?イエーイ!(川田とハイタッチ)反響、全然分からないんだよね笑

僕、常日頃ネットばかり見てるので笑 「パンクもインディーもほんのちょっとずつかじってます」みたいな方も買ってるみたいです。

安:取り扱っていただいてるディストロさんや各地のレコード屋さん、聴いて下さってる皆様本当にありがとうございます。

 今回、やたらMV作ってませんか?

川:完全にノリですよ笑

安:ノリだよノリ!笑 実はまだまだ作る予定あるからね!笑 KiliKiliVillaの次作のリリースまで割と間隔空くから。幸いにも「一緒にMV作りたい」って言ってくれる方々がいるのは本当に有難いです。MVを作った曲をみんなリード曲みたいに捉えるんだろうけどさ。

今回これだけMVが出来ていると、リード曲ってレベルじゃ計れないですね笑

川:もはや1番推したい曲がどれだか伝わっていないですね笑

最近どんな音楽好きなんですか?

川:もっぱらVENUS PETERですね。

安:俺、分かるわ。CAR10の新譜のミックスしてる時に気付いたの。「このメロディの感じ、何か知ってるなあ」って。そこで連想したのが、『SPACE DRIVER』の時のVENUS PETERなんだよね。

川:嬉しいですね。今ガッツリ聴いてるのは2006年にリリースされた『Crystalized』です。

VENUS PETERが再結成してからのアルバムですね。

川:そうですね。再結成後の音源は全部凄まじいです。完全に持っていかれますよ。去年出たep(Nowhere ep)なんて、もはや現行の若いバンド全部潰しにきているような(笑)。マッドチェスターとか、過去のサウンドだけじゃあなくて、現行の音なんですよねちゃんと。こういう年の積み方をしたいなって本当に思います。あとは、俺ずっとMan The Hunterが好きなんですよ。

Evan Doeringの宅録ユニットですね。

川:それです。自分がPRESSURE GROUPの曲で打ち込みとか入れるのは、Man The Hunterからの影響ばっかりです。自分がミックスCD作る時もMan The Hunterは必ず入れます。そのくらい好きです。

ノーチェックだったんで聴いてみます。好きなバンドの方に薦められた音源聴くと、もれなくハマっちゃう事が多いので。

安:そういう事だよねー!「誰が紹介しているか」って大事だと思うな。そう思うと、DJって面白いのよ。

川:ああー。

安:「この曲良いでしょ、みんな知らないでしょ」ってスタンスも勿論勉強になるから良いんだけど、「どういう人間が、どういう気持ちで、どんな流れで、曲をプレイするか」ってところが本当に大事。ただの自己満足には興味ない。レーベルも同じ。コンピレーションを作るにしても、そういう価値観の元で動いてるから。

「レーベルをDJ的視点で捉える楽しみ」ってあると思うんです。当然、安孫子さんや川田くんもそういう視点を持ってると思いますし。ただ、それって自分で自分を縛りかねない側面もあるかもしれないですよね。

安:自分の中の「アリとナシ」は明確だから、そこは気にしてないかな。色々観ていく中でそれが逆転するのもまた面白いよね。そこは正直にいきたいです。一緒に作品を創ってくれるバンドのニュアンスをキチンと捉えて、ハマるところだけを抑える。難しくないよ。CAR10に対しても勿論そうだし。

川:俺、安孫子さんから声かかるまで毎日のように「バンドやめたい」って思ってましたよ。

安:初めて一緒にご飯を食べに行った時、ビックリしたよ。川田くん、バンドに対して夢もロマンも持ってないように思えた。凄く冷めてるのに、面白い音楽をやってた。

バンドをやらないと出来ない体験、会えない人々、たくさんあると思います。

川:勿論そうなんです。僕は同年代のカッコいいバンド、NOT WONKやOver Head Kick GirlやThe Sleeping Aides & Razorbladesに憧れてたんですよ。ああいう「ちゃんとカッコいいバンド」になりたくて。「みんな色んな人から褒められてるけど、CAR10はそうじゃないな」って思って、劣等感を感じてました。

全然そんな事ないと思うんですが。

川:そういう思いもあって、バンドを辞めたい気持ちがあったんです。でも、安孫子さんと出会ってからそういう事は一度も思わなくなりましたね。安孫子さんが俺達のことを好きでいてくれてるという事は、大きな自信です。suueat.を再始動したのも、その自信が持てたからなんですね。

suueat.は従前より組んでいたバンドなんですね。

川:そうです。バンド名は違うんですが、地元の仲間と組んでいたバンドです。suueat.のメンバーも、活動再開してからライブを楽しんでるみたいです。

安:DiSGUSTEENSの下地さんも仰ってたけど、「こんなに色々あるのに何故それでもバンドを続けるのか」という問いの答えは「バンドは面白い」なんだよね。バンドやまた様々なやり方で音楽、その文化に関わる事で出来る経験、観れる景色、たくさんあるから。皆様のお陰で本当に充実しております。レーベル始めてから、毎日が楽しくて仕方ないよ。ウッフフフフ!

レーベルオーナーとしての安孫子さんのスタンス、凄く好きなんです。徹底的な現場主義者であって、バンドのライブや新曲を子供みたいに楽しみにしている笑

安:もうそれしか楽しい事ないからね笑

(ここで、店内で流れる有線がAZTEC CAMERAに変わる)

一同:おおーー!

川:これはミラクルですよ。

安:さっきまで小田和正だったからね。

CAR10みたいにパンクの文脈から飛び出して、所謂インディー畑のリスナーからも支持されるバンドって本当に貴重ですからね。AZTEC CAMERAもバックグラウンドにはパンクの文脈があって、ネオアコというフォーマットの旗手になったわけじゃないですか。

川:いやー、日本人の嗜好を踏まえても、僕らマニアックですからね。

安:ほら、イギリスではCHEMICAL BROTHERSとかがナショナルチャートの首位をとったりさ、タクシーのラジオからOASISが流れてくればおっさんの運転手も乗客も大合唱で。フットボールのスタジアムではSTONE ROSESだったり。アメリカのレコード屋さんではREPLACEMENTSが流れれば何処もかしこでも口ずさんで。そんな話しいくらでも聞くじゃない。ちゃんとみんなの生活に音楽がしっかりと根付いてる。でも、日本はそうじゃない。そういう現実を踏まえたうえでレーベルなりパンクバンドなりを続けていくわけだから。川田くんも俺も妙な野心は無いし、基本的にマスは意識しないところでスタートしてる。なので俺達にとっては、働きながら音楽っていうスタンスが現状最善に近いところかもね。世捨て人みたいになるのでなく。

生活と音楽のバランス、難しいですよね。

安:色々な人とこういう話してみたけどねー。

川:バンドとしての理想って、俺の中ではTheピーズなんですよ。

安:Theピーズ最高だよねー。

KiliKiliVillaのオリジナルリリース第1弾としてCAR10を選ばれて、いかがですか?

安:うん、最高。大好きだからね。ほら、CAR10ってパンクにもインディーロックにもいけちゃうじゃん?その一義的には捉えられない感じが重要で。KiliKIliVillaのレーベルスタンスとしてもドンピシャです。後は遊んでてもめっちゃ楽しい笑

確かに、レーベルイメージを決定付ける上で、最初のリリースってとても大事ですよね。

安:大事大事!CAR10のリリースが決まって、ほんとガッツポーズだったよ。「最高のスタートだ!」って思った。無事にそして本当に最高の作品をリリースできて光栄です。

川:2月15日に新代田FEVERで行われるレコ発イベントの練習も今しているところです。新作からの曲を中心にいつもより長めに、いつも通りに、やらせていただきます。宜しくお願いしたいです。

 

CAR10リリース!

 

CAR10-RUSH TO THE FUNSPOT

f:id:ongakushitz:20150211095952j:plain

品番:KKV-006
定価:1,800円+TAX

01.Bastard blues
02.Always from A-town
03.Kettle
04.K Gotch
05.Helen
06.Mr.K Experience
07.Lullaby K
08.RM
09.Rambunctious H-kun
10.Temptation
11.Daily swamp
12.E
13.RUSH TO THE FUNSPOT
14.BBC is best playground

 

KiliKIliVillaリリース!

 

“While We’re Dead. : The First Year”

KiliKIliVilla初のファンジン付きコンピレーションCD。
2015年4月22日発売、初回生産限定1,000枚。
品番:KKV-004FN 2,500円(税抜)

・参加アーティスト(全13アーティスト、アルファベット順)

CAR10(足利)
Hi,how are you?(京都)
Homecomings(京都)
Killerpass(名古屋)
LINK(横浜)
MILK(名古屋)
NOT WONK(苫小牧)
odd eyes(京都)
OVER HEAD KICK GIRL(札幌)
SEVENTEEN AGAiN(東京)
SUMMERMAN(吉祥寺)
SUSPENDED GIRLS(広島)
THE SLEEPING AIDS & RAZORBLADES(札幌)

 

ライブ!!

 

2.15 SUN

新代田FEVER

KiliKiliVilla presents

-CAR10 ‘RUSH TO THE FUNSPOT発売記念ライブ-

 f:id:ongakushitz:20150211100017j:plain

CAR10

NOT WONK

SUMMERMAN

suueat.

マヒトゥ・スリー・フォー・ファイブ(From GEZAN)

Homecomings

 

OPEN 16:30 / START 17:00

ADV ¥2,000 +D / DOOR ¥2,500 +D

 1月15日よりイープラス、ローソンチケット、FEVER店頭にて発売開始

ローソンチケット Lコード:78601

 

3.21 SAT

八王子Rinky Dink Studio 2nd 8st

mostoff presents

-offseason release party-

 

offseason

SHIPYARDS

FALLS

東京スーパースターズ

CAR10

 

OPEN 17:15 / START 17:30

¥1,500